光に還った彼女への「ありがとう」

素敵な人を紹介します

先にこの世を旅立った人たちが、私に問いかける。

生きてますか?

やりたい事を、悔いなくやれてますか?

親しくしていた方が、昨年亡くなっていた事を知った。

彼女は、友達の友達。

一緒に飛行機の深夜便に乗って、セントレアへ行って、カプセルホテルに泊まった間柄。

そして友達と言うけれど、歳はかなり上。

私のお母さんより少し下かな?くらいの女性だった。

小柄で、ショートカットの、イキイキとした雰囲気。

看護師という職業がそうさせるのか。

午前0時近くに飛行機から降りても元気。

安眠できる場所ではない、カプセルホテルで一夜過ごしても元気。

あちこちから聞こえる物事で寝付けず、どよんとした顔で起きてきた私が「今起きました」とメッセージしたら

「外で待ってるよー」なんて返ってきて、慌てた。

まるで私の方がおばあちゃんだ。

彼女と同じ年齢になって、ああも快活に動ける自信が未だに湧いて来ない。

彼女は看護師の仕事を、その歳まで真摯に頑張って来たんだそうだ。

そろそろ定年が見えて来た、そんな折。

私の友達がとある講座をきっかけに変容していくのを見かけて、名古屋で行われる講座に「一緒に行こう!」と思い立ったらしい。

年齢なんて関係なく、私たち3人は名古屋までの道中を楽しんだ。

途中駅に立ち寄って、朝食を取った。

2人とも朝から結構甘めのパンを、いいねー、美味しいねー、と言って平らげていた。

いやいや、若いですね…。って流石に口からこぼれちゃった気がする。

自分と10いくつも歳の離れた人(しかも昨日まで他人だった人)と、こんな気のおけない旅をする経験。

楽しかった。 

楽しかった。

沖縄帰るし、また会えるしって思ってた。

当たり前に会えるもんだと、思ってた。

生き切ったのかな。

もっとやりたい事あったかな。

facebook見てても分からん。分からんな。

友達は彼女が亡くなったことを「光に還った」と表現していた。

光になって、どこかから見てるんだろう。

こんなことがあってからしか、思い出さない。

「明日死んでも後悔しないように生きよう」

しょっちゅう聞く言葉なのに。

いや、今死んだら後悔する。

やりたいような、でも自信がない。

うだうだごねたり言い訳したり。

環境のせいや家族のせいにしたり。

そうなんだ。じゃどうする?

彼女が見てる気がする。

まだ早いんでしょう。

やりたい事やってからね。

めいっぱい、生きてね。

待っててね。

見ててね。

がんばるよ。

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