知っていましたか?「褒める子育て」が響くのは、全体の3分の1

教育

褒めることを否定しているわけではありません。
もちろん褒められるのが嬉しい子たちだっています。


しかし、そうでない子もいるのです。


大切なのは、その子たちがかけられて嬉しい言葉はなんだろう、を知ること。


相手に合わせた声かけをすることで、子どもとより良く繋がれるのです。

「頑張ったね」と言われても、嬉しい顔をしない。どうして?



「今度のテスト、よく頑張ったね〜」
って褒めたつもりだったんだけど、全然嬉しそうな顔をしないんです…
「あなたが頑張っていたの、見てたよ。偉かったね」
と伝えたけど、腑に落ちない顔をしてて…。

先生と子どもの間だけでなく、お母さんお父さんと、お子さんのやり取りでもそういう事が起こります。
おそらく、その子の努力を認めて労うつもりで「頑張ったね」と褒めたはず。
なのになぜ、そのような反応になってしまうのでしょう?

「褒める」というのは、万人に有効な手立てではありません。
褒められても喜ばない、そんなタイプの人もいるのです。
言い換えると、褒め方にもひと工夫が必要なんです。
大まかに3タイプに分け、それぞれの捉え方・考え方を見ていきましょう。


①良く頑張ったね=プロセスを労ってもらうと嬉しいタイプ

このタイプは一般的な「褒める」が響きます。
たとえ結果が実を結ばなくても、それまでの過程やプロセスを評価されると嬉しい。
「今度のテスト、目標点には届かなかったけどとっても努力してたね。頑張ったよね〜」
こんな言葉をかけてもらえると
「私の頑張りを見ていてくれたんだな」と嬉しくなります。

見方によっては、「目標達成するまで頑張らせる」というのが合わないタイプとも言えます。
この子が大切にしているのは結果ではなく、「どんな行動をしたか、その過程でしてきたことは何だったか」だからです。



②100点取れたね!=結果にフォーカスされると嬉しいタイプ

こちらのタイプは結果重視。決めた目標を達成することに喜びを感じます。
なので先程のように
「今度のテスト、目標点には届かなかったけど頑張ったよね」と声をかけると
「でも目標に届かなかったし」と捉えます。
頑張ったよね〜の言葉は、この子に響かないどころか、
「私のこと、そんな期待してないのかな…」と受け取ってしまうかも。

ではどうするか。結果にフォーカスして声をかけてあげることです。
「あなたが決めた目標、クリアしたね!頑張ったね」


あるいはこんな問いかけをしてあげると良いです。
「今回は残念ながら目標に届かなったけど、どこを改善していくといいと思う?」
『計算ミスが減るように、丁寧に解くことかな』
「いいね、次期待してるよ、頑張ってね!」

③あなたならできる!=過去は気にしない!未来を見ているタイプ

この子達は常に、未来を見据えているタイプ。
過去の失敗は過去のもの。気に留めていないのです。 

なので「頑張ったね」と過去の出来事にフォーカスされてもあまり反応が返って来ません。
「今度のテスト、目標点には届かなかったけど努力してたね。頑張ったよね」
この声かけ、もう聞いていない可能性もあります…。
しつこくその話をしようものなら気分が下がり、余計にパフォーマンスが落ちてしまうかもしれません。

ならばどうするか。
その子が描く未来を後押しすることです。
ホントに上手くいくだろうか?根拠のようなものは必要ありません。

「大丈夫!!あなたならできる!!」
ただ、そう声をかけてあげて下さい。
その子の気分を上げることが結果的にモチベーションを上げ、
びっくりするような力を引き出してくれるでしょう。

大切なあの子が喜ぶ、声かけの仕方を知ろう

相手に合わせた声かけをすることで、より子どもとの信頼関係が深まります。
あなたの思いやりも、よりその子へ伝わりやすくなるでしょう。


さて、あなたのお子さんや気になるあの子は、どのタイプでしょうか?
相手の言動や行動を観察したり

いろんな声かけを試してみてください。

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