不安や心配は、わが子への愛。過集中しまくっていた、本好き少女のワタシを思い出しました。

子育て

先日行った美容室で、担当美容師さんとお互いの、子どもの話題になりました。

「息子さん、ケンカとかします?」

多分こんな感じで、会話が始まったかと思うんだけど…

なにせ美容室ではリラックスしたいし、メガネも外れてたし、あまりよく覚えてなく。笑

「そうですね…お友達に叩かれた、って泣いてて、学校で様子を聞いてもらったら、結局ウチの息子が先に、お友達の嫌がることをしつこく言い続けてた!みたいなことはありましたね」

そう、長男は若干しつこい男。

テンションが下がってしまうと、再び持ち上がってくるまでに時間がかかるんです。

多分、お友達にしつこくあれこれ言っていた時も、その前に「しつこくしたくなる、何かイヤな事」があったんだと思う。

それも、息子当人にしか分からないような、些細なこと。

で、気持ちが下がって、文句かなにか、お友達が嫌がることを、相手が手を出してくるまで言い続けたんだと思う。ある意味、やり続ける根性のある男でもあります笑

「なので、自分からケンカしに行ったり、叩くような事は多分ないですね…」

私が話し終えると、美容師さんは「そうなんですね」と、今度は自分の子どもの話をしてくれました。

我が子が隣の席の子に、先日叩かれたこと。

見て分かるほど腫れてて、驚いて学校にも電話をしてみたこと。

先生の話だと、その子の言い分としては「何度も声をかけたのに、こっちを向いてくれなくて無視されたと思って、叩いてしまった」と話してたらしいこと。

「そう。ウチの子、過集中なところがあって。何かに没頭しちゃうと、周りの声が聞こえなくなっちゃうんですよね。それが気になってるんですけどね…」

なんとなく、そのやり取りが頭に残っていて。

家に帰ってから、Googleさんに「過集中」と打ってみたんです。

で、出てきたのがこれ。

過集中とは、自分の好きなこと・関心のあることに没頭し過度に集中することで、日常生活にまで支障が出るような状態を示します。 さらに極度に集中状態が続くと、心身に影響が出てしまうこともあります。 ADHD(注意欠如多動症)やASD(自閉スペクトラム症)の人の中には過剰に集中するという特性が見られる場合があります。

リタリコ発達ナビより引用

あなたはどう思います?

私は「そりゃ心配になるよな」と思いました。

子どもの気になるクセや特徴を、Google先生に尋ねるもんじゃないですね(長男が赤ちゃんの時は、ヒマさえあれば検索してましたけどw)。

試しに「しつこく繰り返す 小学生」と打ち込んだら

軽度発達障害

自閉症

って出てきました。ああ、ウチもそうかも、って思っちゃう。

美容師さんがそんな調べかたをしたのかは知らないけれど、世のお母さん達はきっと、こんな風に子どもの事で悩んで検索して、「どうしよう…」って困るんだな。

私も困ってたし、自分の中にも「大丈夫」と思える基準がないしで、不安になってたもんな。

そう。過集中(自分の好きなこと、興味のあることに集中し過ぎちゃう)のことにお話を戻すのですが。

言われてみれば、私も過集中のある子でした。

小さい頃から本を読むのが好きで、図書館にある本を片っ端から読んでるような子だったんです。

私の地元には図書館がなくて。公民館の一角にあった、小さな図書室の子ども本を、読み尽くしてしまったんですね。

いよいよ読みたい本がなくなって、小2の頃には、じゃこれも読んでみるか…みたいな風で「宮沢賢治全集」なんかを読んでる、ちょっと変わった子でした。

ある日の学校の長休みに、私はその「宮沢賢治全集」を読んでいました。たしか、風の又三郎を読み進めていたはず。

チャイムが鳴って、本を開いて、…しばらく経ったらまたチャイムが鳴ったんです。

あれ、さっき鳴ったのに?

というか、目の前の先生は、次の時間の授業を始めようとしていました。何が何だかわからない。

私にとっては「さっき」くらいに感じた時間。

実は「20分間」だったんです。

本の中に入り込みすぎて、それこそ集中しすぎて、あっという間に時間が経っちゃってた。

もしかしたらその間に、誰か声をかけたのかもしれないけど、私は返事しなかったでしょうね。無視したと取られたかもしれません。

似たような事は、2年生のうちに数回ありました。

私が通り道に足を投げ出して、本を読んでたらしく。その足につまずいた男の子が「何すんだよ!」って怒ってきて、ハッと気がついた事もありました。

(ホントは大人もだけど)子ども達はみんな、成長の途中。上手くやれたりできなかったり、でこぼこしながら生きている。

小学校の先生として、いろんな子どもに出会って来ました。なので「この程度のデコボコなら心配ない」っていうのが、私は感覚的にわかっています。

サンプルデータがたくさん、私の中に入っている。

だから子どもの発達で、不安になりにくいのは、あります。

子育て支援センターにもよく、足を運んでいた分、いろんな子がいるんだなあって、見てきたのも、大きいのかもしれない。

ホントなら、私たちが子どもの時みたいに、近所の子とごちゃ混ぜになって遊んで、それを母ちゃんが「帰るよー」って呼びに来て。

みたいなコミュニティがあると、いいのかもだけどね。

結局何が言いたいかというと。

本人が困ってなければ、大丈夫。

可愛い個性です。

もちろんGoogle先生が言ってたみたいに、生活に支障が出るほどだとしたら、周りの人に一度、相談した方がいいのかもしれないけど。

我が子のことを思うから、子どもが可愛いから、心配したり不安になったりするんですよね。

それもまた愛情。

私も絶賛修行中ですが、愛情を嬉しい形で子ども達に届けてあげたいものです。

…現在リビングに散乱している、ポケモンメザスタのタグの山は、全然可愛がれないんですけど。誰が片付けるん。これ。

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