忘れんぼうな位がちょうどいい。人の手を借りることで体験した3つのメリット

ありがとう 教育

あなたの得意なことは何でしょうか。
逆に、苦手なことは何でしょうか。
ちなみに私の得意なことは、「ピアノやリコーダーを初見で演奏できる」「場やその人の変化を感じ取る」こと
苦手なことは「字を丁寧に書く」「何かを覚えておく」ことです。

では質問をもうひとつ。こちらはちょっと考えてみて欲しいことです。

苦手なのに無理して頑張っていることは、何でしょうか。

ただでさえ苦手な事なのに、そこへエネルギーを使うと
疲れたり、パフォーマンスが落ちてしまったり、良くない循環に陥ってしまいがち。
とりわけ学校の先生(特に小学校)は、何でも自分がやらないと…と頑張り過ぎてしまった結果
・子どもたちを必要以上に叱ってしまう
・ひどい場合には自分の心身を壊してしまう
そんな方も少なくありません。

ひとりで頑張り過ぎないで。
周りの人の手を借りて、自分も周囲も心地よく過ごせるほうが、よっぽどいいと思いませんか?
今日はそんな提案をさせてください。


元々忘れっぽい私、産後にそれが加速してしまい大ピンチ。

「あなた、忘れんぼうだよね」

以前からよく言われていました。


自分では「忘れっぽい」というより

「効率よく記憶をしている」のだと認識していたのですが。


情報を取捨選択し、これは大事そうだとか、誰かが覚えていそうだということは、積極的に頭の中から消していく。

必要なことは自分の脳みそから引き出せばいいし、あんまり必要でないことは誰かの脳みそから引き出しちゃえばいい。

(ちなみにこれはCrewDocksで言うところのβタイプが故の、特性なんだそう)
結果、外から見ると「忘れっぽい」と映っていたようです。

なので自分の忘れっぽさをあまり問題視していませんでした。
しかし息子を出産してからというもの、もの忘れが本格的にひどくなってしまって…。


産後には「もの忘れ」が起こりやすくなると言います。

ホルモンバランスが大きく変動するのがひとつの理由だそうです。
私も「今だけなんだろう」くらいに軽く考えていました。
しかし、待てど暮らせど治らない。そのまま、仕事復帰の時期が来てしまいました。


実は出産前にも職場で、「先生忘れんぼうなので、皆さん助けてね」というのを伝えていました。
何かあった時には、みんなにも助けてもらえるし。程度の軽い気持ちで。
今回は本物の「忘れんぼう」になってしまった。さてどうしよう?


もちろん「必要なことはメモを取る」「タスクを付箋紙に書き留めておく」「Googleカレンダーに書き込んでおく」位の工夫はやっていました。
しかし出産前と違い、自分の事だけではなく息子の保育園の行事や持ち物のことも、気にかけていないといけません。
覚えられる量は減ったのに、忘れちゃいけないことは増えている。これは一人で頑張るのが厳しいぞ…



ということで、私がとった解決策はこれでした。


自分以外のアタマを借りる

とにかく人を頼りました。家庭なら夫や息子、職場ならクラスの子どもたち。
自分が覚えているうちに、「もしも私が忘れていたら、○○って言って欲しい!」とお願いをしておきました。

そうすれば万が一忘れていても、誰かが声をかけてくれる。珍しく私が覚えていたって「伝えてくれてありがとうー!助かったよ!」と感謝を伝えればいい。

どうですか。ずるいです?

人を頼ることで得られるメリット




・その人との繋がりが作れた
・周りが優しくなった
・自分たちで行動する場面が増えた



実際に起こったことをひとつずつご紹介します。



その人との繋がりを作れる

学級で言えば、その子と会話をするきっかけも作れる。ありがとうと感謝を伝えることで、この子との関係も深まる。
一人でやろうと頑張ってしまわずに、そのチャンスを生かすメリットは大きいと私は感じました。

また、なんでも出来るパーフェクトな人間を目指さなくっても良いんだというのを、暗に子どもたちへ伝えられたのかなとも考えています。


こんな私を見て「先生はしょうがないなー」と思う子もいるでしょう。「大人でも完璧じゃないんだな」と捉える子もいるでしょう。
前者の子は、ぼくがしっかりしててあげないと!と率先して行動してくれる。後者の子は、ぼくもできないことがあるんだけど、それでもいいんだってホッとする。
大人だって完璧じゃない。
完璧な人間なんていない。
それでいいんです。


優しいクラスになった

育休から復帰して2年、実際に上記のことをクラスでは実践していました。
結果どんなことが起きたか。



優しいクラスになりました。
困った事があれば頼るし、助ける。男女隔てなく、それが自然とできる子どもたちが増えていきました。

自分たちで行動する場面が増えた

例えば給食の配膳時は「くじ引きで役割を決める」制を取っていましたが、先に用意を済ませた子がくじを渡す係になっていたり。
「次理科でしょう!実験キット出して配ったよ」みたい事が頻繁にあったり。

これは何故でしょう?担任が「わすれんぼで判断基準にならない」場面が多いからでしょうか。
良い意味で、「どうしたらいいのかな?」と自ら考えるように、子どもたちが変わっていったのかも知れませんね。

苦手なことは無理に頑張らず、人の手を借りよう。

間違えないで欲しいのは「あなたも忘れんぼうになろう!」という記事じゃないよという事です。
あなたの苦手な事は、無理せず誰かを頼ってもいいんじゃないかな、という提案をしたかったのです。

例えばピアノが弾けない。クラスの子に弾いてもらえばいい。
習字が上手くない。習っている子に先生役をお願いすればいい。
解き方があの子に上手く伝わらない。別な子に説明を代わって貰えばいい。

そうする事で見えてくるものや、子どもたちとの関係の変化が、必ずあるはずです。



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