ダメなところも開示しちゃえば、自分も周りも、気持ちよく過ごせる。…どう思う?

子育て

「娘さんはダイヤモンドの原石です!」

私をベタ褒めする担任に向かって

「それ…どういう意味ですか?」

真顔で聞き返して、担任を悲しい顔にさせる、ウチの母。私が高校生の頃の事です。(そもそも例えが臭いんだけどねw)。

すごく抜けてるんです。

天然ボケなんです。

自分をよく見せようとしない。

そもそもそんなこと、考えてない。

そんな母のもとで育った私は、もしかしたら

「大人だからって、完璧じゃないんだよな」

自然とそう思うようになっていたかも、知れません。

母の天然ボケも、悲しいかな。

私のDNAに、しっかり刻まれてたしね…。

私も母みたいになるんだって、諦めてたのかもね。

なんで似て欲しくないところばかり、親子って似てしまうんでしょう。

大学卒業後、紆余曲折経て、やっと小学校の先生になった時。

最初に子どもたちに言ったのは「助けてね」でした。

「学校の先生になって、初めての一年なので。

私も頑張るけど、困ったことがあったら助けてほしい。」

それも伝えたし

「…とにかく忘れん坊なので、その辺りは皆さんの脳みそを貸してください…」

って言うのは、かなりかなり、お願いしました。

先生として働き出す前にも、私、やらかしてたんです。

天然ボケを繰り出してたんです。

例えば、出張の日を間違えたり、行く場所を間違えたり。

確認したんだよ。

それでも何回かに一度は、抜けてしまう。

最後の方は、管理職がカレンダーを見ながら

「なっちゃん、明日出張だよね?」

なんて、教えてくれてましたっけ…

先生が忘れん坊?

大人なのに?

初めの頃はクラスの子どもたちも、はてなマークな顔でした。

毎日私と過ごしていくうちに、「これはホントだな」と理解してくれて

「先生、明日は音楽でリコーダーがいるよ」

「先生、検尿のコップ、配り忘れないでね」

こんなことをしきりに言ってくれるようになりました。

…まあ、子どもたちにも被害が及ぶわけだからw

僕らの方でしっかりしなきゃ、ってしていたのもあるだろうし。

「しょうがないなー」なんて顔で、優しい女の子たちは私の世話(笑)をしてくれていました。

「ダメな自分も、恥ずかしがらずに自己開示しておこう」

私なりの戦略でもありました。

ダメなところ、頼りないところを、最初に見せてしまったら。

子どもたちに尊敬されないかもしれない。

言うことを聞いてくれなくなるかもしれない。

怖さもありました。

後から振り返れば、怖いと思ってたのは、ちっちゃな自分のプライドを、守りたかっただけ。

なんですけど。

最初にすごい人ぶったって、いずれ、化けの皮は剥がれます。

「なんだ、すごい人ぶってただけか…」なんて、

後から子どもたちにがっかりされるだけ。

自分をよく見せようとしないで、そのまんま、曝け出してみよう。

結局、ダメな自分も自己開示しておくのは良かった。

子どもたちも助けてくれたし、

「先生だってダメなところがあるんだから」と、

助け合うのが当たり前な、優しいクラスになりました。

だから

「なんでこの先生は、そんなに偉そうなんだろう」

たまにそういう先生を見るたび、不思議でした。

そういう先生達は、子どもに頼ってばかりの私を、苦々しい顔で見てました。

「こいつは甘い」とか「ディキランヌー(沖縄の方言で、できない子)」とか

思われてたんかな。

偉そうな先生のクラスは、なんだか冷たい空気が漂っていました。

クラスの雰囲気って、先生が大きく影響します。

「助けてもらうなんて」「自分でやりなさい」

そんな言葉を、子どもたちにも言ってたのかな。

先生がミスしても、子どもたちは黙ってみてるだけ。

そうだよね、自分でやりなさいって、いつも言ってるもんね。

先生とか、親とか、「ちょっと上」な立場に、自分がいると思ったら。

やっぱり「ちょっと上」な自分を魅せたくなるのは、分かります。

ちゃんとしてなくちゃ。

頼れる風でいなくちゃ。

手本でいなくちゃ。

ただ、それって誰のため?

本当に?

自分に聞いてみても、良いかもね。

それ、自分の首、締めてるかもしれないしね。

ダメな自分も曝け出して

「こんなダメなところもあるから、何かあったら言ってね。助けてね。」

素直にそう言えた方が、楽じゃないかなって思うけどな。

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