「わたし、あなたの子どもが欲しいの。」
…現代のドラマにも小説にも、
もうきっと、出てこない
化石のような言葉。
ですね(笑)
長男を授かった2年後。
彼が保育園に入所し、私も職場復帰して。
中々「第二子どうする問題」に踏み込まない夫に、それっぽいセリフを言ったことがあります。
「長男くんに、きょうだいつくってあげたいなと思うんだけれど…」
みたいな感じだったかな。
夫からの返事はこうでした。
「2人目が欲しいってさ、君のエゴじゃないの?」
は?
空いた口が塞がりませんでした。
子どもが欲しいことが、エゴだなんて!
こんな言い方されたら、泣くわよ!(泣かなかったけどさ)
あなたはどう思いますか?
子どもが欲しいって、妻(あるいは夫)のエゴなんでしょうか。
夫の言うことは、分からなくもないです。
そもそも長男は、きょうだい欲しいなーなんて、言ってないし。
たまに「◯くんには赤ちゃんの弟がいて、いいなぁー」なんて言うけど、
どこまで本気か、分からないし。(多分軽く言ってるだけだよね)
そうなると、
「子どもが欲しい。2人目が欲しい」
それってあなたのエゴですよね。
あれ、私の夫って、ひろゆき氏だったっけ。
理解はできますよ。
文筋としては、通ってますよ。
さすが正論番長。(夫は言うこと全てド正論という素質をお持ちです)
けどさぁ。
子どもが欲しいって、女性にとってはそういうことじゃないのよ。
なんかこう、ねぇ。
本能めいたところもあるのよ。
「上手く言葉で説明できないけど、そう感じるの」
みたいなねぇ。
…そんなこと言ったって、正論番長には通じないし、理解してもらえない事は、
長いお付き合いです。
よくよく承知してました。
これから生まれて来る(かも知れない)第二子ちゃんが
「ぼく、ママの子どもになりたいなぁ」
って、お空の上で、待ってるかもよ?
…これも夫に理解してもらうには、根拠が弱い。弱すぎる。
こんな世界は、私はあるかもなぁと思っている派なんですけどね。
男性の脳には、なかなかねぇ。
何日か考えて、私の中で出てきた答えは
「そうだよ、私のエゴだよ。それの何がいけないの?」
でした。
夫氏、どんな顔してたかなぁ。
結局私は、自分が欲しいから欲しいと言っている。
事実。
紛れもなく事実。
エゴで言ってると理解しつつ、あなたに提案してる。
そうしたら、夫が重たそうに、口を開きました。
「何も俺は、頭ごなしに君を否定してるわけじゃない。
これからのお金の事とか、
高齢出産になるし、子どもに障害があるリスクとか、
長男の時より体力も夫婦ともに落ちてるし、とか…」
他にもたくさん、不安に感じてることがあるんだ。
って言うのを、やっと打ち明けてくれました。
夫婦の話し合いが、一歩前に進んだんです。
ちなみに不安に思ってることが多すぎて、私は後半覚えていません(夫氏ごめんなさい)。
そんな話し合いから、次男を授かるまでには、結局1年以上、かかりましたが
納得いかないまま、無理に自分の意向だけで話を進めなくて良かった。
振り返ってみて、そう思います。
その後も「それって君のエゴだよね問題」には
幾度もぶつかりました。
引っ越しをする・しないで揉めた時、
転居先の幼稚園を選ぶ時、
あんまり添加物の多いオヤツをあげないでくれ、と私が言い出した時、
…などなど。
子どもの事に関しては特に、最終的な決め事を親がしてる場面が多い。
親の意向で、決めている。
かと言って、子どもたちの意見をまんま、受け入れるのも
ちょっと違うかなー、と私は思うのです。
「どう思う?」って、子ども達に聞きはするけどね。
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