今年はケーキを作ろうか。
ケーキ屋さんでもらったパンフレットを見て、ふとそう思った。
9月に次男のお誕生日があり、ホールケーキを購入した。それから3ヶ月ほど、今度はクリスマス用のケーキを予約しようかな…とお店に立ち寄り、パンフレットをもらう。
お誕生日にお願いしたのと同じ、5号のケーキ。材料費、特にイチゴの値段が上がっているのか、以前買ったホールケーキと1000円弱、お値段が違っていた。
うーん。美味しいし食べたいけど、ちょっと悩む。もう今年は子ども達と一緒に作ってみようか。ケーキと、クッキーを手作りすることに決めた。
そこで口を出してくる、超合理主義の夫。
「それ買うより高くなったりしないの?」
さすが、目の付け所がキビシイ。そうならないように気をつけます、とだけ伝える。
売られたケンカはなんとやらで、私も予算管理を意識し出した。砂糖や小麦粉はあるものを使えば良いけど、バターや生クリーム、イチゴは選び方によってはだいぶお高くなる。
でもまぁ、買うより安く済むだろうと、どんぶり勘定でお買い物に出かけた。そして結論を述べておくと、買うより作る、が安価でした。
買い物の話に戻そう。いざ出かけてみてびっくり。いちご、結構高いなあ…。
いちごが買われる時期だし、旬からは外れていて値が張るのもあるけど、2パック買ったら1300円。うーん、夫にホラ見たことかと言われそう。
でもいちごは、少ないとテンション上がらないし、えい!と買ってしまう。残りの材料と、隣の無印でデコペン・アイシングセットも購入し、帰宅。
そしてスポンジケーキの試作にとりかかる。スポンジケーキは材料こそシンプル、だからこそ難しい。結果、ハンドミキサーのないわが家では、十分に生地を泡だてきれずに焼けないことが判明した。
あまり使わないし、置き場に困るからと長年購入せずにいたハンドミキサー。買うか。…でもそしたら、明らかに予算オーバー。ほら、ケーキ買った方がよかったじゃんと言われてしまう。
ならばと、本格ホットケーキのレシピを検索。生地にはちみつを入れ込んで、少ししっかりめの焼き上がりになるものを作ることにした。
そしてイブの夕方、朝から仕込んでいたホットケーキ生地を長男に焼いてもらい、焼き上がったらデコレーションをしてもらう。次男はやらない!と言ったので食べる担当。
パパにはおしりたんていを描いたケーキを出してくれた。これが激似。ホットケーキの形がほんのり、おしりたんていの顔みたいになってるから、そうしたんだーと誇らしげ。パパも長男が作ったからと嬉しそうに食べている。
よかったねー、美味しかったねー、と後片付けをしながら、私は最後の作業。冷蔵庫にあるホワイトボードへ、使った材料とかかった費用を書き込んでみる。ケーキ(ホットケーキ)代、締めて2500円。合わせて作ったクッキー代、700円。
結局一番予算がかかったのがイチゴ。イチゴだけで、ケーキ代の半分を超えた。お店のクリスマスケーキも案外、お値段の半分くらいはイチゴなのかも知れない。
結果的にはお店で買うより安く済んだし、クッキーまで作ることができたし、満足な量も食べることができた。
ほらみろー!とは言わなかったけど、夫の要求をクリアできたことは爽快だ。
…けどこれは、私たち夫婦が「合理性」や「目標達成」を大事にするタイプ同士だから成り立つのだろうな。豪華さを求める長男としても思うところがあったかも知れない。けど、好きなだけイチゴやクリーム、デコペンをのせることができて、満足だったようなのでヨシということにしておこう。
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