産後2年以内の「離婚危機」を、どう乗り切るか?

子育て

産後2年以内に、離婚する夫婦は、

全体の離婚件数の4割近くを占める。

つまり、2歳にも満たない子どもを抱えて、離婚する夫婦がいるんです。

しかも全体の離婚件数の4割。

やがて半分、っていう数値です。

このデータ、あなたはどう思いますか?

厚生労働省が調査した「全国ひとり親世帯等調査」のデータの抜粋になりますが

(全部で100ページ越えのボリュームです!!)

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f1dc19f2-79dc-49bf-a774-21607026a21d/9ff012a5/20230725_councils_shingikai_hinkon_hitorioya_6TseCaln_05.pdf

改めて調べてみて、衝撃でした。

まだまだ赤ちゃんな、1、2歳児を連れてでも

離婚を選ぶ、1人で育てることを選ぶ。

そんな夫婦がこの数、いるのか。

そういう、ちょっと離れた視点で考えると、「まさか!?」って思うんだけど。

自分ごととして振り返ってみると、

「分かるかも」って、私は思うのです。

もうね、日々の子育てに必死すぎて。

そして、ガンガン分泌されていたであろう、「オキシトシン」に振り回されて。笑

まともな判断もできなかったし、物事の受け止め方も、どうしてもしんどくなってたな。

一般的には、愛情や母性を呼び起こすとされるホルモン、「オキシトシン」。

出産前後、母体には大量に分泌されます。

我が子への愛情を深める、そんな働きを担う一方で、

愛情や絆を邪魔しようとする相手には、攻撃しよう、排除しようとする行動も引き起こします。

例え夫であっても、「育児の妨げになっている」とママが認識したら、敵、です。

「近寄らないで!」

「なんで上手にできないの!」

急にママに言われて、戸惑う旦那さんも、少なくないでしょうね。

それが行くところまで行くと、

「もう、一緒にいられない。離婚する」

そんな選択をしてしまうんでしょうか。

実際に、2歳にもならない子どもを抱えて離婚を選択したママ、パパは

その選択を、後にどう感じ、どう受け止めているんだろうか。

私ごとではありますが、長男の時も、次男の時も。

「もう離婚してやろう」って、考えました。

長男の時はね、どうにか、踏みとどまりました(笑)

さっきも書いた「産後はオキシトシンに振り回される」っていう事を、知ったからです。

人によるけど、大体産後2年。

ママは、体内に大量分泌される、オキシトシンに振り回されます。

だからワタシ、今はまともな判断が、できてないんだなー。

そう思ってるといいよ。

当時お世話になっていた助産師さんに、教えてもらったんです。

時折湧いてくる「もうだめだ、離婚だ!!!」って衝動を、

「まともじゃない私が、何か言ってるぞ」

と呟き、やり過ごしてた。

確かそうだったように思います。

まさか、次男出産後も、

同じことで苦しむとは。笑

当時と環境が違いすぎたのも、ありますね。

次男が1歳にもならないうちに、沖縄を離れて県外に引っ越すことが決まりまして。

引っ越しなんて、揉め事ばっかりじゃないですか。笑

・どこに住む?

・いつこっち来る?(次男があまりに幼かったので、先に夫に引っ越してもらってた)

・長男の幼稚園、どうする?

全然価値観の違う私たち夫婦は、ことあるごとに、ぶつかりまくり。

やっと私たちも新居へ引っ越してきたのですが、再度引っ越しをする事になり。

やれ、家具はどうする?

カーテンはどうする?

また、揉める。

普段冷静に物事を見ている夫ですが、広い家に引っ越すしお金が結構かかるなぁと、

ストレスを感じていたんでしょう。

「君の選択には、根拠がない」

「理由を考えてるけど、目先ばっかりでしょ」

カーテンどうする?みたいに、意見を尋ねるくせに

私の言うことやること全部否定するような、物言いをし出したのです。

(このあたりは、オキシトシンに振り回されてた私の主観も、大いに入ってると思って読んでねw)

だんだん私の中に、エネルギーがなくなっていって

何も感じない、心が死んだみたいになっていきました。

わかってたんです。オキシトシンに振り回されてるって、

わかってたんですよ。

でも、あまりに、あんまりだ。

(そう捉えちゃってたんだろうねえ…)

「このまま、あなたと老後を共にするイメージが持てません。

夫婦を続けるか、子どもたちを連れて沖縄に帰るか、

早急に話し合わせてください。」

手紙を書いて、夫に渡しました。

そこからのあれこれは、しんどくて記憶も飛んでるし、書くと長いので端折りますが

結果。

現在、夫婦関係は、継続中です。笑

相変わらず、意見の違いで揉めますけど、

言い方や、言葉の選び方は、夫の方がかなり、気を遣っているように思います。

私の中にも、あの衝動的な「ダメだ」の感覚は、現れないです。

ありますよ。

もう、ムカつく!!みたいなことはあるけど、

「もう無理だ。離婚だ。それしかない。」

みたいな、絶望するような感覚は、なくなりました。

オキシトシンに振り回される産後2年を、

満身創痍で耐え忍んだ

って感じ、ですね。

ほんとなら、旦那さん側が理解してくれて、

産後2年、不安定なママに寄り添ってくれたら最高です。

でもなかなか、そんな出来た旦那さんは、少ないかもしれないですね。

悲しいかな。

「今、私はオキシトシンに振り回されているんだなー」

って自分を俯瞰できたら、それを続けて、なんとか凌いで。

衝動的に「もう離婚だー!!」ってなったら

抱え込まないで、外に発散しにいく。

子育て支援センターでもいい、仲良しな友達でもいい。

おっぱいケアや、ベビーマッサージをしてくれる、助産師さんでもいい。

誰かに、「もう離婚だー!!」ってグチを、聞いてもらって、共感してもらって、

笑い飛ばしてもらって。

離婚。

その選択は、普段の自分だと選ばないものかも、しれないから。

子どもが2歳になるまで、耐え忍んだら、スッと消えるものかもしれないから。

難しいですね。

耐え忍ぶって、うーん。

早まらないで!!って、ことかな。

離婚したら、現実問題、色々と降りかかってきますからね。

お金のこと。働きに出なくちゃ。

子どもの預け先は?親権は?養育費は?

…離婚に関する決め事揉め事も、たくさんありますからね。

渦中にいる人は、これを読んでも

「そんなの、たまたま上手く乗り越えただけじゃん!」って

思うかもしれないけれど。

周りにいる人が、これを読んでくれて、支えてくれるといいですね。

子どもが2歳を過ぎた頃、もしかしたら

見え方が、捉え方が、違っているかもしれない。

もしかしたら、防げたかも知れない離婚で、

悲しい思いをする子どもが

少しでも減りますように。

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