学校に行かない。学校に行けない。
「不登校」の子は、年々増えているなと思います。
(というかみなさん思ってることですよね。ジャスティスよ、何を偉そうにw)
みんなみんな、そうなっている理由やきっかけが違う。
それがまた、不登校の難しいところというか、
単に「学校に来ること」をゴールにしちゃいけないところだよな。
小学校の先生をしていた時のこと。
2学期から急に「行き渋り」の状態になってしまった男の子がいました。
去年の担任に聞いたら
「うーん、続けて学校を休むようなことはなかったけど。
あれなんだよね。物事を後ろ向きに捉えがちというか。
理由はわからないけど、いつも楽しくなさそうな顔をしてたのは、引っ掛かってるんだよね」
そんなことを話していました。
「先生が僕のことを褒めてくれない」
「同じグループの⚪︎くんの言葉遣いが荒い」
だから行きたくないって言ってます。
電話越しのお母さんは、行き渋る彼の様子をそう伝えてきます。
さあ、どうしたもんか。。。
当時私は、学級経営に「人材分析システム」を使っていました。
生年月日からコミュニケーションスタイルや、ものの見方、感じ方を分析して
子どもたちとの関わりに活用してました。(学校単位ではなく、個人としてね)
行き渋りを起こしている彼は、大人や友達のちょっとした言葉や態度を、よく観察しているし
「周りはどう思うのかな?」っていうのを、とても大事にしている。
また「とりあえずやってみよう!」というよりは、
「これをするには、どんな問題や、困ったことが起きそうかな」って
色々考えるタイプ。
見る人が見れば、「物事を後ろ向きに考えがち」と思うかもね。
そんな彼やお母さんと何度も会って、話を聞きました。
彼の中で気になっていたのは
「お父さんのこと」「お母さんのこと」
のようだ、とだんだん分かってきました。
ちょうど、世の中がコロナ禍に入りつつある、そんな時期でした。
家族でお店を経営されていたお父さんは
店舗をいくつか畳んだり、普段働く店と違う店舗に行ったり
「いつもと違う」働き方になっていたみたいでした。
店を開けないことも前より増えて、家にいることが多くなる。
お母さんとしては「それなら家のことも、子どもの面倒も見てよ!」とイライラ。
でもお父さんは、普段やってないことだから、うまくできないし気も回らない。
それを見てさらにイライラする、お母さん。
彼の方も、心のエネルギーが枯渇してたのかも知れませんね。
まずは家庭の方を整えて・・・なんて話、ストレートに担任からはできませんので
「⚪︎くんの気になっているところは、できるだけ学校でも配慮していくようにしますね」
お母さんと彼には、そう伝えました。
その上で、
おうちの様子がいつもと違うことにも、何か感じているかも知れない
どんなことが普段と違うのか、何に彼が敏感になっているか
そんなことも、ちょっと観察してみて欲しい
とお伝えしました。
彼の場合は、結果、「家庭が落ち着かなくなっている」ことが
行き渋りの根っこにあった。
けど、みんながそうではないし、
年齢が幼ければ幼いほど、ホントの理由は自分でもわからないし、言えないし。
こうしたらいいですよ!って、最後に書けたらいいなと思ったけど
やっぱり書けないな(^_^;)
もしよかったら、お話しましょう。
話しているうちに、色々、絡まってる紐が緩んでいくのかも知れない。
こんなのもやってますからw
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