図工の時間に見つけた、子どもたちの「準備の仕方」の違い3パターン

教育

絵って、人そのものが出るよね。

大学で美術を学んでいた友人が、ふっとそんなことを呟いていました。

専門的に美術を学んできた人でも、やっぱりそんな視点を持っているんだなー。

小学校で子どもたちと図画工作をしていても、おんなじことを感じていたので、

「一緒だなあ」と、なんだか嬉しくなりました。

小学校の先生をしていた、ある年のこと。

図画工作で、ペン立てのような形の小物入れを作る活動を、予定していました。

「紙粘土で小物入れを作るよ。

ペン立てみたいな形にするから、瓶とか、ペットボトルとか、そういうのを用意してね。

あと、一緒にくっつけたい、材料も持ってきてね」


と伝えました。

そうすると、用意の仕方が見事に分かれたんです。

自分の分と、それ以外をちょっと多めに持ってきていた子どもたちがいました。

この子達をαちゃん、としておきます。


そんなαタイプの1人の女の子に

「わー、いっぱい持ってきたねー」と声をかけてみました。

「うん、使いたい人がいたら、あげようと思って。」

みんなはどうかな、というのを、いつも頭のどこかに置いている、優しいαちゃんたちです。

対して、用意した量は自分の分だけ。

しかも、使う分量だけ。

え、だって先生そう言ったよね?

そんなタイプをβちゃん、と呼びましょう。

彼らは「作りたいものの、イメージ」が

結構はっきりと決まってる子が多かったです。

実際図工の授業が始まった時も、ササっと作って

「終わりました」って言ってくる子は、βちゃんが多かったなあ。

面白かったのが、もう一つのタイプに当たる子どもたち。

Ωちゃんとしておきます。

Ωちゃんたちは、とにかくどっさり、材料を持ってきます。

なんならそれ要る?っていうのも入ってる。

貝殻をバケツいっぱいに持ってきた子もいました。

「そ、そんなに使うの?」と聞くと

「他の人も使うかなーと思って」

女の子だったのですが、彼女はニコニコ、そう答えました。

そして彼女は、授業当日、貝殻をひとつも使いませんでした…。

貝殻の気分ではなくなった、と

彼女は楽しそうに、紙粘土にビーズをくっつけていました。

普段から、クラスの皆のタイプを把握して、

子どもたちが気持ちよく活動できるようにと、活用していました。

でもどの教科より、図画工作は「その人らしさ」が如実に出るので、面白かったですね。

「この子はやっぱり、『どう思う?』って、みんなの様子を確認したいんだな」

「この子はいつもサッサと仕上げてくるけど、自分のゴールを成し遂げたから良し」みたいな感覚なんだな。

授業だけでなく、おうちで子どもたちが絵を描いたり、工作をしている様子を観察していても、

「この子の特徴、見方考え方」が

見えてくると思います。

ぜひ、じっくり観察してみてください。

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