書くことは生きること。
いなくなっても、その人の生きた証が残る。書いたものは残るからだ。
本を書く、ということに興味がなかった
知り合いでも電子書籍を出版した方が何名かいる。
自分で原稿を書き、表紙をつくり、Kindleにあげたんだったかな。すごいなぁと眺めていた。
本を読むのは好きなのに、本を書くとか出版することにこんなに興味が沸かないものかと、自分でも不思議だった。
自分にはできないなと、どこかで諦めていたのかも知れない。
実は小学生の時と大人になってから、短編小説を書いて賞に投稿したことがある。一次審査にかすりもしなかった。
私にきっと書く力はないんだな。そういうのもあって、本はいいやと考えていたのかも知らない。
出版で想像した以上のできごとが起きた
「出版って、ほんとうに私が想像した以上のできごとが起きるんだとしみじみ感じた。」
朝活仲間のある日の記事だ。
彼女は電子書籍を何冊か出版していて、その中に、読み聞かせについて教員向けに書かれた本がある。
それを読んだ方が直々に感想メッセージをくれ、さらに書籍を校内研究で活用させて欲しいと尋ねてくださったそう。
びっくりした。一冊の本からそんな出会いが始まるなんて。しかも、読んだ相手にここまで影響を与えるなんて。
そうか、本は自分の普段出会わない世界の人にも、出会えるツールって事なんだ。
その話を機に、一転、本を書いてみたい!という気持ちがむくむく沸いてきた。
何を書きたいの?
最初はせっかくブログチャレンジを始めたんだから、継続して書き溜めた記事をまとめて、電子書籍にできたらいいなと考えていた。
そうしたらブログを書き続けるモチベーションにもなるし、ブログとは違う形、電子書籍のスタイルで新たな人に見てもらえる。
それもいい。
それもいいんだけど、ある朝起きてすぐ、ふっと降りてきたのが
「あの人の話を書きたいな」
だった。
恩師の人生を本に残してあげたい
私が教員一年目でお世話になった学年主任。先生のこれまでを、本に残してあげたいと思った。
とんでもなくパワフルで個性的。
女性版の金八先生であり、鬼塚先生。
怒って教卓を廊下にぶん投げる音が、二つ先の教室まで響いてた。
勤務時間も朝早くから夜遅くまで。それこそ昭和の先生と揶揄されるような方だ。
でも心が広くて優しい人。ご自身の人生経験も、教員としての人生でも、いろんな事があった人。
子ども達だけでなく、保護者からの信頼も厚かった。
決して嘘を言わない、いつも本音で全力で向き合う姿が魅力的だったんだと思う。
私もそこに惹かれていた。
先生みたいになりたかった。
たくさん助けてもらって感謝していた。
学校が変わってからもよくお会いしていたし、退職されてからもやり取りが続いていた。
そんな破天荒な先生の生き様を本に残したい。生きた証をつくってあげたい。
本人が望むかどうかは分からない。
でも、先生の武勇伝をたくさん聞かせてもらった私にできる、スペシャルな恩返しかも知れない。
本を手に取った誰かが、励まされたり元気づけられたりする。きっとする。
本を出して、もしもそういう事が起こったとしたら、それはきっと先生も喜んでくれる。そんな気がする。
ワクワクする。さあ、どんな一歩が踏み出せるだろうか。
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コメント
女性版の金八先生、鬼塚先生と言われる、恩師のお話にすごく興味津々です。
話が始まる前から、ワクワクドキドキしてます。
私にはどんな恩師がいるかな〜って、探っています。
私も全く本を出すことに興味がなく、本を出してまで書きたいと思うことがある人って凄いな〜と思ってる。
恩師の方の本、読みたい!
破天荒で、女版金八先生で、鬼塚先生だなんて、読まずにはいられないわ。楽しみにしてます♪