遊んでくれて、ありがとう。

子育て

沖縄では知らない子がごちゃ混ぜになって遊んだり、その中にちびっこが混じったりなんて、当然だ。

内地(沖縄からみた県外)に越してきて、その光景を見ることが減った。

寂しかった。

けど昨日、そんなチャンプルーな楽しい空間で子ども達が遊んでる。そんな光景を見た。

昨日、おとといと神社へ行った。

2日続けて参拝したのには理由がある。

おととい参拝した時に、お賽銭を忘れたから。

もうひとつ、月末は感謝を伝えに行き、月始めは決意を述べに来ると良いと聞いたから。

ぶいぶい自転車を乗り回す7歳児と、抱っこばかりの2歳児を連れて神社へ行くのは、結構気合いがいる。

時間もかかる。

1人で行けば片道徒歩10分なのに、3人で行くと往復1時間かかる。

われわれ周辺だけ時空が歪んでる?とすら思う。

神社のそばには空き地がある。

それこそドラえもんに出て来そうな、何もない広っぱ。

何もなさすぎるせいか、ちょっと辺りがしーんとしてるせいか、そこで遊ぶ子を普段は見かけない。

なのに昨日は男の子が数名集まっていた。一年生の長男の同級生もいた。

参拝を済ませて戻ってきたら、長男は自転車を置いて、その子達とドッジボールを始めていた。

同じクラスの子が2人、きょうだいが1人。

長男は嬉しそう。放課後友達と遊ぶって、多分初めてだ。

また後から同級生が来た。お母さんも一緒だ。

放課後遊ぶ約束をしてきたらしい。でも、こうやって出かけることは初めてくらいの出来事なので、ついて来たんです、とのこと。

だんだん子どもが増え、上級生も自転車で登場し、総勢10名くらいの賑やかなドッジボールが始まった。

すっかり忘れてた。2歳児どこいった?

お兄ちゃん達に混じってドッジボールをしている。

いや正確には、しているつもりになっている。

みんなと一緒にキャーキャー言いながら走り回ってるけど、明らかに邪魔だ。

お兄ちゃん達は2歳児次男をうまく避けながら、ボールを投げる。

「おい!当てたら危ないだろー」と言いながら、彼を邪険に扱う様子もない。気にはなるけど、迷惑そうではない。

2歳児が、落ちていたボールを抱き返えて走り出した。「それお兄ちゃんのだよー」と私が注意しようとする。

すると持ち主の上級生がやってきた。

2歳児がボールをキックする。

お兄ちゃんが転がして返してくれる。

「ごめんねー、ボール使うでしょ?持ってっていいよ」

声をかけた。

「うん、一個あれば大丈夫ですよ」

普通に彼はこたえた。

それが当然でしょう、みたいな言い振りで、びっくりした。

後から別なきょうだいも来た。お姉ちゃんと弟くんが、2歳児とずっと遊んでくれた。

走って神社の外に出ようとしたのを、一緒に追いかけてくれた。

知らない人や違う歳の子に対する接し方、予想外だった。

もっとよそよそしいと勝手に思い込んでいた。

いや、沖縄では知らない子がごちゃ混ぜになって遊んだり、その中にちびっこが混じったりなんて、当然だった。

けど、それを県外でも同じように見られたのが、予想外だった。

嬉しかった。

帰り際、子ども達に声をかけた。「一緒に遊んでくれてありがとうね」

向こうからしたら、何で当たり前のことを?って感覚だったかも知らない。とにかく私は嬉しかったし、助かったんだと伝えたかった。

息子の通う小学校では、縦割り学習をしていたと聞く。コロナのせいか、入学した時にはしれっと消えてしまっていた。

ホントはそんなのなくても、年齢関係なく遊ぶのが普通、そんな感じがいい。

ただそれが難しい社会にしてしまった大人の責任として、場を設定してあげることも必要だと思う。

そんな感じのことを学校アンケートに書いた。

読んでくれるんかなぁ。

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