1に練習、2に練習。
3.4がなくて5に練習。
いまどきダサいのかも知れないけど、私は好きだ。
やった分だけ返ってくる。
こんな確実なご褒美が、嬉しくないわけないだろう。
9月末から参加している朝活がある。
朝5時にzoomに集合。
主催が挨拶をしてくれて、その後個々に30秒のスピーチ時間が与えられる。
そこで喋りつつ、いるかいないかの点呼を行っているという仕組みだ。
今朝はいろいろハプニングがあり、スピーチの30秒を測る時のタイマーが画面に表示されなかった。
代わりに「手元で30秒を測るよ!」と動いてくれた方がいて、その方に場を回してもらいつつ、点呼とスピーチ。
私の番。
なんと30秒ピッタリで終わったよー!とのこと。
嬉しい。
嬉しいし、ホッとした。
合わせて「これは練習の賜物なんだよな」とも思った。
小学校の先生をしていた時。
話し方についてはかなり、かなり意識していたし勉強していた。
自分の話(ここでは授業の中に限って)が、上手くない事を分かっていたからだ。
三線の稽古場で、師匠によく言われていた。
「自分の歌と三線を録音して聴きなさい。早く、確実に上手くなる方法だよ」
やってみると分かるけど、これってとても恥ずかしい。
なんで自分の耳から聞こえる声は何とも思わないのに、外部機器を通して聞こえる声は、こんなにも「気持ち悪い!」って思うんだろう。
ただこれはホントに、三線のレベルアップに効果的だった。
なので教室でも授業中の声を録音する、ということをやっていた。
声がくぐもっている。
あれこれ迷いながら喋るから、声がパシッと通るように話せてない。
あー、とか えーっとー、が多い。多すぎ。
これも迷いながら話す時に出てくる。あとは単にクセ。意識すれば治るのにやってない。
教室にいる子どもたちは、日々教師の話を聞いている。
アナウンサーのようにスラスラ通る話を毎日聞く。
かたや、くぐもった声で「あー」「えーっとー」とか言いまくりの話を聞く。
あなたなら、どちらが気持ちよいだろうか。
聞くまでもないよね。
子どもたちの学びに対するモチベーションや、クラスの雰囲気も左右する、結構な問題だと私は思っていた。
子どもたちのためだよ。
だから気持ち悪いとか言ってる場合じゃない。
えいっ!とボイスメモの再生ボタンを押す。
いやー!
はぁ…
何言ってるか、、分かんないよなぁ。
ぶつぶつ呟き、ため息をつきながら、通勤中の車内で録音した声を聞き続けた。
国語、算数、いろんな授業を録音した。
そして改善点をひとつずつ、つぶしていった。
「今日はあー、って言いたくなっても言わないぞ」
「一本調子で喋らない。恥ずかしいけど、私は女優!の気持ちで!」
すぐには変われなかった。
「話が分かりやすい」と研究授業で褒められたのは、一年くらい経ったころだった。
子どもたちの聞き方も、やっぱり変わった。
ふーん、と身を乗り出したり。
あはは!と笑って聞いてくれたり。
今のは届いてないな。伝え方が悪かったな。
って、その場で気付けるようにもなった。
そう。生まれつき上手なわけじゃない。
繰り返しコツコツ、トレーニングしてきたのだ。
お昼の生放送番組で、イケメンの新人アナウンサーがストップウォッチを持たされて「50秒で締めて!」と無茶ぶりされていた。
彼は慌てふためき(その顔もまたイケメン)、あわわわ…と言い始めながらもしっかり、49.56秒!とかで締め切った。
さすがだなーと感動した。
新人イケメンの彼もまた、アナウンサーとしてトレーニングを詰んできたのだ。
そんな努力の跡は見せず、カッコいい顔して澱みなく喋る。
世のお母さまのハート、鷲掴みじゃないか。
今朝の朝活。時間ピッタリでスピーチができたのも、10年トレーニングを詰んできた成果だ。
ごめん!付け足しさせて!
30秒だけ先生に時間ください!
とか言いながら、タイマー片手に喋ってた自分が、まだ私の中に生きている。
子どもたちの時間を無駄にはしまい!
下手くそながらに奮闘していた、あの頃の私を抱きしめてあげたくなった。
コメント
なっちゃん、ストイックに取り組まれる姿勢に尊敬します。私はやってみても3日坊主にも満たないことばかりでした。
空手の指導も動画録音してみましたが、恥ずかしさのあまり、見れなくて終わってしまった。
自分の空手指導の録音、やってみます!!
恥ずかしくても、乗り越えます!!
今日のなっちゃんのブログのサムネのように、頑張る男になります