11月13日は、茨城県民の日で公休日。
日・月と休みになったので、群馬県の草津温泉へ家族旅行に出かけた。
…とブログを書く側で、いつもは付いてないリビングのテレビがついている。
長男のインタビュー、映るかしら。
昨日の夕方から気になって仕方ないのだ。
あんな聞かれ方をしてたけど、彼の表情は変わらなかった。と思う。
どんな風に編集されて、ニュースになるのかなあ。
今年は例年より寒くなるのが遅かったらしい。
確かに息子たちは11月に入っても半袖を着たりしていた。
それが旅行に行くタイミングでグッと冷え込んだ。
草津は標高の高いところにあり(1000mを超えてたはず)、平地よりも冷える。
慌てて去年、北海道へ旅行した時の洋服セットをカバンに詰め込んだ。それくらい寒かった。
草津温泉の中心街は道も細く、歩いて観光するのが良いらしい。
なのでホテルに車を置き、ピストンバスで温泉街へ向かう。
平日だというのに、温泉街は混んでいた。
湯けむりが立ちのぼり、温泉まんじゅうの看板が並んでいる。
見ると、温泉街の中心地みたいなところに足湯が点在している。
幼児を連れての温泉入浴は、かなり大変だ。
足湯みたいに、気軽に浸かれるところがあるのは嬉しい。
次男は寝てしまって、夫が抱っこしてくれていた。
「じゃ2人で入って来ようか」
私と長男とで足湯へ向かう。
靴と靴下を脱ぎ、ズボンをまくる。
「煙も出てるし熱いのかな、こわいなー」
長男が恐る恐る足を入れる。
思ったよりぬるい。
外気温が2度だったから、もっとあつめでもいいくらいだと思った。
ふと気がつくと、隣のお母さんとお姉さんにカメラが向けられている。
テレビ局のインタビューだ。
「テレビカメラだね!」長男がこっそり、ワクワクしたテンションで言う。
「ホントだねー」と返す。
そういえばこの子はこういうの、引きが強いんだよな。
沖縄だし、地方紙はローカルなニュースをよく取り上げてくれるのもある。
子育て支援センターや、保育園の取材。
なぜか彼にマイクが向けられ、コメントを求められる。
ぼんやりしてたら、カメラがこちらに来た。
インタビュアーが私に話しかける。
「あの、息子さんにインタビューしてもいいですか?」
え!どうする?と長男に尋ねる。
うん!と答えた彼は、顔がよそゆきモードになっている。
カメラが長男に向けられる。
真面目そうな顔の、男性インタビュアーが話し出す。
「どこから来たんですか?」
「水戸です!」
「草津は寒いですか?」
「うーん、水戸に比べたら、ちょっと寒いかな」
「足湯はどうですか?」
「あったかいです」
間に挟まれた私の方が緊張してしまった。
男性インタビュアーが、全然長男の返事にリアクションしないのだ。
声がカメラに入らないように、という配慮なのだろう。
でも、首を降るとか目を見開くとか、なんか反応してくれても良くないか。
話しやすいように相槌を打つとか、相手を見るとか、頷くとか、とにかく私は話しやすくなるようにと気をつかう。
職業病もあるし、性格上もある。無理してるというより、それをやるのが自然なことだという感じ。
だからインタビュアーの無反応な顔や、目線にものすごく違和感を覚えた。
まるでロボットがインタビューしてるみたいだ。
鉄の心臓なのか、全然気に留めてないのか、長男はキリッと受け答えしている。
ひと通り聞き終わったんだろう。インタビュアーとカメラマンは「ありがとうございました」と去って行った。
「RBC(沖縄のTBS系列局)にも出たのに、今度は全国かー」
息子はニヤニヤ。
すごいな、インタビュアーの反応、全然気にしてないな。
「沖縄の保育園の先生にも、メッセージしといてよ!僕出るかも知れないから観ててって!」
「そうね」
この人幸せだなぁ。
満足そうな顔をしてクルクル回る彼を見ながら、そう思った。
コメント