筋の悪さは量でカバー。ぶきっちょなワタシの闘い方

子育て

長男が冬休みの課題で、縄跳びにチャレンジしている。普通前跳びからスタートするはずなんだけど、彼は後ろ跳びからやっている。

「なわをよく見て跳ぶんだよ。適当にジャンプしてるでしょ?」

私が余計なことを言ってしまうと、え、こう?どう?って感じで身体の動きがぐっちゃぐちゃになる。保育園の先生に「考えるより動かしちゃった方が早いんだけどねー」なんて言われていたっけ。私が言ったことを頭で反芻し出して、余計フォームがダメになってしまった。

それならと本を借りてきたり、Eテレの体育番組を録画しておいたり。「もっと早く上手くなりたかったら観るといいよ」とだけ言って、あとは本人に任せることにした。ホントに似て欲しくないところばかり、親に似るんだなとため息が出てしまう。

私は何かを習得するまでに、時間がかかるタイプだ。

勘が悪いというか、筋が良くないというか。パッと見て動けなくて、何度も練習しないと自分のものにできない。仲間からすると鈍臭く見られがちだ。

でも「時間をかけて、量さえこなせばできる」とわかっている。一度身につけたら忘れないのも強みだ。

「パンフレットのデザインを手伝ってくれる人いるかな?」あるグループでそんなお誘いがあった。楽しそう!やるやる!即返事をした。

こうしたい、こんな風にしてほしい、手本としてはこんな感じ。色々教えてもらった後に作成した一つ目の資料は、割とお相手も喜んでくれた。そこから良かれと思って、あれやこれやパターンを変えたデザインをポンポン投げた。

そうしたら…「うーん、私が上手く伝えられなくてごめんね」と謝られてしまった。いじくり過ぎたせいで、相手が望んだデザインからどんどんかけ離れたものになってしまってたらしい。

結局デザインは別な人が仕上げることになり、時間だけが無駄になり、迷惑をかけてしまった。なんで喜んでもらえた一つ目を、練って仕上げていかなかったんだろう。

そこで失敗させてもらえたおかげで、以後似たようなデザインを作るときの参考にはなった。でも自分の勘の悪さ、筋の悪さに結構落ち込んだ。

小学校の先生の仕事も、経験を重ねて上手くやれるようになったけど、最初の一年は空振りしまくりだった。一生懸命だし、時間もかけて考えてるのに、全然授業はうまくいかなかったし、子ども達にも響かなかったし。思い出すとごめん、という謝罪しか出て来ない。

でも散々あそこで量をこなしたから、球筋が見えるようになった。こう振ればミートするんだな、効率よくちゃんとボールに当たるバットの振り方、みたいなものが掴めるようになった。

小学校に入ってからの長男の様子を見ていると思う。この人も多分、筋を掴むのに、量をこなさないといけないタイプだ。けど彼は、のめり込めないものにはエネルギーを向けられない。あの子にいいとこ見せたい!とかがあれば、やる気出るかしら。

私も今、新しいことにチャレンジしている最中だ。始めたばかりだから案の定うまくいかない。先生の仕事だったら、子ども達のニーズをパッと掴めたのに、今は全然相手のニーズが掴めない。自分が嫌になる。

きっと今上手くいかないことも、筋が掴めるまで素振りを繰り返せば、感覚が掴めるんだろう。まだその域に達するほど、バット振っていないだけ。

気持ちよくボールを打てずに、空振りばっかりしてると恥ずかしいし嫌な気分になるけど、筋の悪さは量でカバーだ。

頑張れ自分、と鼓舞して、素振りを続けよう。

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