「今日は学校行きたくない」と子どもに言われたら、親はドキッとしますよね。
なにか嫌なことがあったんだろうか。
先生とうまく行っていないんだろうか。
そこで「いいよ」と休ませたら、
そのまま休みグセがついて登校しぶりになってしまうんじゃないか。
そんな心配も浮かぶのではないでしょうか。
子どもによっては、疲れた時に「心のエネルギーを充電する時間」が必要な子もいます。
動けなくなる前に、こまめに充電。そうすることで元気に活動できる。
今回はそのようなタイプの子について、紹介します。
登校しぶりになったらどうしよう?
同僚のAさんからこんな相談を受けました。
風邪やカラダの不調で一度休むと、それが長引く子がいるんです。
学校に来てしまえば大丈夫なんだけど、来るまでが長い。
いつかそのまま、登校しぶりになってしまうんじゃないかと気になっています。
お勉強もあまり得意ではないので余計に心配。
休んだうちに進んでしまった分が取り返せず、さらに行きたくないってなるんじゃないかと…。
あなたならどのようなアドバイスをしますか?
大勢といると疲れやすい。ときどき「充電」が必要な子もいます
教室ってうるさい。人がいっぱい。疲れちゃう。
そんな風に感じる子もいます。
大人の例えですが、大音量のライブハウスにずっといるような感じ。
たまになら楽しいけど、毎日だとぐったりしちゃう。
学校ではなかなか、一人でぼーっと過ごせる場所はないですしね。
このタイプはこまめに休み、エネルギーを充電するのが大事。
「あと一日でしょ」「行っちゃえばどうにかなる。大丈夫だから」
などと頑張らせ過ぎてしまうと、
心が折れてしまいます。
最悪、登校しぶりになってしまうことも考えられます。
周囲の様子を敏感に感じ取るから、疲れやすい
こんなタイプの子は、発するエネルギーより受け取るアンテナの感度が高い。
つまり周囲の様子や雰囲気をキャッチする力に長けています。
それが良さである一方、大勢の人に囲まれて過ごす学校の中においては
「しんどさ」に繋がる可能性もあるんです。
ちょっとした友達のしぐさに「あれ、怒ってるのかな?」
と反応してみたり、
先生のいつもと違う表情を見て「どうしちゃったのかな」
と気にかけてみたり。
そういった周囲の様子を敏感に感じ過ぎてしまい、
疲れた…となってしまうこともあるのです。
学級・学年といった「集団」で行動することが多い学校においては
「しんどさ」を感じやすいんだなと理解してもらいたいです。
上記の相談については「休み過ぎているけどどうしよう」というより
「必要な時にしっかり休ませてあげる」事の方が大切かも知れないね、
とアドバイスをしました。
幸い同僚Aさんも理解してくれました。
それに親御さんは、そもそも無理して登校させるような事はしていませんでした。
結果、たまの休みはあっても登校してきたら元気に過ごし、
その子なりに学校を楽しんでいる様子が伺えました。
わが子のタイプに合わせて、心の充電をしてあげて欲しいです
休みグセが付かないだろうか…という悩みや相談は多いです。
「今日はお休みしたい」と言ってきたら、きっとそれは「疲れているよ」のサイン。
「そうかー。じゃ明日はしっかり行くんだよ」と軽く休ませてあげることも必要です。