ある日の朝の、わが家の会話です。
私
「今日は長男くんと一緒に学校に行くよ?」
夫
「登校班では行かないってこと?」
しばらく沈黙の後、
私
「今日は雨だし、寒いし、私読み聞かせボランティアの日だし。一緒に行ってもいいかなと思ったの」
夫はそれ以上、何も言いませんでした。
実は、しばらく沈黙しながら、考えてたんです。
私としては「会話が噛み合ってない」と感じた。
なので、次、なんて話すといいのかな?と考えてたんです。
今住んでいる地域には、登校班というシステムがあります。子どもたちは割り当てられた班で、毎朝集まって登校します。
さっきも書いたように、その日は朝から私も、小学校へ出かける予定がありました。寒かったし天気も悪かったし。
それで夫に「今日は長男くんと一緒に学校に行くよ?」って聞いたんですよね。
そう、聞いたんですよ。
なので
「いいよね?それともダメ?」返答くださーい。
のつもりだったんです。
なんだけど返って来た返事が
「登校班では行かないってこと?」
ザ・質問返し!だったんですよね。
え、答えが欲しいと思っていたのに、返って来たものが違う!
ボールを投げて、返球を待ってたら、返って来たのがこんにゃくだったみたいな。
あれ、思ってたんと違う?っていう。
…なんかパシっとハマる例えじゃなかったなぁ…
で、ですね。夫はそこまで言わなかったけど
「登校班では行かないってこと?」
の言葉の後ろに
「登校班では行かないってこと?(なんでそうするの?)」
が、隠れてるのを気づいたんです。
それでしばらく沈黙して考えて、
「今日は雨だし、寒いし、私読み聞かせボランティアの日だし。一緒に行ってもいいかなと思ったの」
って、一緒に登校しようと思った理由を述べたんです。
彼も何も言わなかったってことは、おおむね納得した、って事だったんでしょうね。
我が家はこの手の行き違いが、とても多いんです。
私は「結論はよ!」みたいな感じ。
夫は「納得できる理由をください」みたいな感じ。
価値観が違う、というやつですね。
離婚原因のトップ3に、いつも入ってくるあれですね…。
価値観の違い。
もう少し分解すると、私たちの場合は「スピード感が違う」と言えばいいかな。
とにかく決めて、動いて、修正して…ってスピードで動きたい、私。
考えられるメリット・デメリット・リスクを洗い出して、行けるかな?とゴーサインを出してから決めたい、夫。
会話にもスピードの差が出ちゃうんですよね。
早く決めようよ!みたいなノリでいるから、
「今日は長男くんと一緒に学校に行くよ?」
いい?ダメ?どっち?みたいに私は聞いてしまう。
え、それってどんなメリットとデメリットがあるの?って分析して、納得してから返事をしたいから
「登校班では行かないってこと?(なんでそうするの?)」
と夫は聞き返す。
答えが欲しいのに、答えを返してくれない。
まるで自分の会話が無視されてしまったような、怒りを感じたり、それをぶつけてしまったり。よく衝突していました。
無視してるわけじゃないのよね。
お互いに、自分のペースで歩こうとしてるだけ。
相手のところまで戻ってあげたり、ちょっと走って追いついてあげたり。合わせられそうなら、合わせてあげればいい。
今回は、会話の中で私が夫にスピードを合わせた。
(車に乗せて登校するなんて。甘やかさなくていいんだって。)そういう考えの夫は、私の提案を受け入れた。
こっちはこっちで合わせてくれたんだよね。
夫婦って難しい。でも面白い。
自分と相手のスピードの違いに目を向けてみると、会話のすれ違いの原因が見えてくるかもしれませんね。
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