最近、お父様が亡くなられた友人と話していた時のこと。
末期のガンだったそうで、見つかった時にはもう手術はできず。温存していく形で、ガンとお付き合いしていたそうです。
日々少しずつ、体力が落ちていくお父様。もしかしたら、もう先は長くないかも知れない。
お医者様にそう言われた友人。そんな父親を病室に見舞いながら、こう尋ねたそうです。
「お父さん、何か食べたいものある?買ってくるよ。」
お父様は少し考え込んで、友人に頼みました。
「ありがとうなあ。父さん、ビッグマックが食べたいよ。買って来てくれるかなあ」
「へ?って、聞き返しちゃったよ。
ビッグマック?病人だよ。しかも末期がん。でも、やっぱり食べたいって言うからさ」
結局友人は近くのマクドナルドへ行き、ビッグマックとポテトと、自分の分のハンバーガーを買い、病室へ持って行きました。
父親と2人、病室でマックのハンバーガーを頬張る。
「美味しいなあ」と笑いながら、お父様はビッグマックを満足そうに、ペロリと召し上がられたそうです。
その次の日、お父様は眠るように、天へ召された。
「最後に食べたいって言ったのが、ビッグマックなんてさ、おかしいよね。」
彼女は笑っていました。
まあ、マクドナルドなんて、食べたら身体に悪いよねなんて揶揄されるファストフードの代表です。
監督自身が1ヶ月間マクドナルドのハンバーガーを食べ続けて、体調を壊した「スーパーサイズミー」なんてドキュメンタリーもありましたもん。
健康志向の方からは、毛嫌いされがちなマック。
でもそういえば、妊婦さんも「ついマクドナルドが食べたくなる」なんて人は多いです。
職場の先輩は、もうすぐお産というタイミングで、ほぼ毎日、マックのフライドポテトを食べた!
そんな話をしていました。
「あれ、なんだろうね。お産に向けて気合いを入れたくなるのかな。いつものヤツに励ましてもらいたくなるのかな。」
先輩は笑って話してくれました。
いつものヤツに励ましてもらいたくなる。
それはちょっと分かるかも。
私自身が妊婦になって、やっぱりマックのポテトが食べたくなった時に、先輩の話を思い出しました。
そんな頻繁に家族でマックへ行くこともなかったし、大人になってからも「夜遅く、開いてる店はここぐらいだから」って理由で、マックを使う程度の、ライトユーザーな私。
でも、マックの店舗ってわりとあちこちにあるじゃないですか。(沖縄は特に多いらしいですね)
そのせいなのかな。
なんか「いつものヤツ」感は、確かに感じたんですよね。
次男を妊娠している時。切迫早産と言われたり、それが進行して、子宮口を縛る手術を受けたり。
心身ともに不安が拭えませんでした。
やっと妊娠後期を迎え、「縛った箇所、もう抜糸していいです。いつ産まれてきても良いですよ」って、お医者様に言われたんです。
ホッとしたのと、よし!お産がんばるぞ!って気持ちがむくむく湧いて。
その足で、産院からすぐのマックに行きました。
ドライブスルーでマックフライドポテトのMサイズ、頼みました。
しょっぱくてカリカリしてて、やめられない止まらない♪な、マックのポテト。車の助手席にポテトのケースを置いて、片手で取っては口に運んで。
毎日じゃない、今日だけだもん。
って思いながら、家に着くまでに1人で全部食べきりました。
いつものヤツに元気付けてもらいたくなる。
毎日食べたらそれは、身体に悪いんだろうし、「企業の宣伝に洗脳されちゃってるんじゃん?」と言われりゃ、そうなのかも知れないけど。
人生の節目節目で、実はマックの存在って大きいのかもな。
面白いな。
なんて思ったのでした。
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