子ども達に、楽しく働いている背中を見せたいんです。
オンラインのお茶会で私が言った言葉に、ある方が後日わざわざ、メッセージを下さいました。
その方は昔、会社の新卒採用を担当する仕事に就いていたそう。
「楽しく働く背中を見せたい」と、同じことを考えながら働いていました。だから素敵だなと思った!
メッセンジャーで届いたメールに書かれていました。
若者が働きたくないのは、楽しそうに働かない大人の責任だなって思ったから、楽しく働く背中を見せる、意識してました。
実際、仕事も楽しかったですしね!
楽しそうに働くその方の様子が、なぜだか思い浮かびました。
zoomの画面越しでも、人の話をうんうん頷きながら聞き、わかるー!とにこやかに笑う。
きっとその職場でも同じような表情で、楽しく働いてらしたんだろうな。
働くって、楽しい?もしも子どもに聞かれたら、あなたはどう答えるだろう?
家で仕事について語る父しか見てない、偏った私の目線ではありますが。仕事の話を楽しそうにする父を、見た記憶がないんです。
上司のだれそれが動いてくれない、疲れたよ、みたいな会話を、ビール片手にいつも母に愚痴っていたイメージ。
それが影響したのか、「スーツを着て働く仕事には就かないぞ」と何となく決めていました。
結果、選んだ仕事は栄養士に、小学校教諭。見事、スーツじゃなくても良い仕事に就いた私。
父のようになりたくないな、なんて無意識に考えていたんでしょう。
学校栄養士として出会った職場が、たまたま校内に施設があって、生徒と毎日関われる環境だったこと。食育の授業や、家庭科で臨時講師として、よく呼んでもらったこと。
「やっぱり小学校で、先生やりたい!」って決めるきっかけをもらって、数年かけて、小学校の先生になれました。
最初に赴任した学校。
先生という仕事を楽しんでいる先輩が、たくさんいました。素敵なお手本が目の前にいっぱいいたんです。
教員一年目、側について指導をしてくれた先生は、私同様、通信制大学で免許を取得した方。お金に余裕がなくて、四年制大学に通えない。だからお金貯めて、働きながら勉強したんだそう。
教室にギターを持ち込んでみたり、学級通信に自作のイラストを書き込んだり。
廊下で低学年の子が「せんせいー」って近寄って来るくらい、男性なのに親しみやすい、和やかな人でした。
そう、和やかに学校での毎日を楽しんでいる、そんな背中を見せてもらっていました。
同じ学年の主任も、先生の仕事を楽しんでいた。朝は子ども達とお花の水やり、夜は暗くなるまで授業づくり。ふざけるのも、叱るのも、いつも全力。ありのままを曝け出して、子どもたちに向き合う主任が、子どもたちは大好きでした。
楽しそうな大人の背中を見てると、自然と子どもたちも明るくなります。
指導教諭のクラスも、主任のクラスも、子どもたちはいつも楽しそうに過ごしてました。
私はその年、余裕がなさ過ぎて、同じようにはできなかった。でもなりたかった。
次の年は、とにかく口角上げて、子どもたちの前で笑うようにしていたな。
数年後、私はクラスの女の子に聞かれます。
「先生はなんで、いつもそんなに楽しそうなの?」
急に聞かれてびっくりした質問。でも、聞かれて嬉しかった質問。
ワタシも、あの先輩達のようになれたかな。
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