子どもが家で宿題をしている時。
教室で、それぞれの課題に取り組んでいる時。
その子のタイプによって、してもらうと嬉しい「対応の仕方」があるのをご存知でしょうか。
良かれと思ってしていたことが、実はあまり喜ばれていなかったとしたら勿体ない!
クラスの子、自分の子どものタイプを知ることで、その子に喜んでもらえる対応ができますよ。
宿題への取り組み方。お母さんの悩みもそれぞれ
学校では年に数回、個人面談がありますね。
親御さんに来校していただき、子どもたちの様子などをお話します。
先生にとって親御さんって、頻繁に会う機会のない存在。
ちょっと緊張する行事です。
そんな面談の際には子どもの近況を伝えるだけでなく、ご相談を受けることもあります。
宿題について、以前受けた相談を思い返していたら
次のようなものがありました。
「自分の机があるのに、リビングでばっかり宿題してるんです。途中しょっちゅう声をかけてくるし、集中しているのか心配です。」
また、
「分からないところある?と尋ねたら『お母さん、話しかけないで!』って怒ってくるんです。自分で解けない問題だってあるのに…」
別なお母さんからは、こんなお話を聞きました。
「気分にムラがあって、サッと済ませる日と全然やらない日があるんです。私としては、毎日宿題はやって欲しいんですけど。」
授業中にも、子どもたちが各自で課題に取り組む場面があります。
例えば算数の問題を解いている時。
作文を書いている時。
図画工作で、作品を仕上げている時。
もしあなたが先生なら、教室内を回って子どもたちの課題への取り組み具合を確かめるでしょう。
あるいは「大丈夫かな?」「ここ良いね」など、声をかけるかもしれません。
3タイプ別の「して欲しい対応」
実は子どもたちが活動している時、
人によって「して欲しい対応」が違うんです。
ざっくり分けると3パターン。以下に紹介していきます。
こまめに声をかけて欲しいタイプ
こまめに何度も、声をかけて欲しい。
「大丈夫かな?」「分からない時は手を挙げていいからね」って。
そうしてもらうことで「見てもらっているな」と安心できるから。
このタイプはマメに声をかけてもらうことで、安心して作業を進められるタイプです。
宿題をしていても「これでいいの?」「ここは合ってる?」と頻繁に尋ねてくるでしょう。集中しているだろうか?傍から見ていると気になりますが、それがこの子にとって最もパフォーマンスを発揮できるやり方です。
また、喋ってアウトプットする中で頭の中が整理されていきます。色々と聞いているうちに、自分でアイデアや答えを導き出すこともあるかも知れませんね。
完了するまでそっとしておいて欲しいタイプ
自分が集中して取り組んでいる時に、それを邪魔しないで欲しい。
分からなくなったり困ったりしたら、自分で聞きに行くよ。
そうしてもらうことで「自分のペース」が守れて、安心するから。
このタイプは自分のペースで事を進めたい。おそらく宿題も「いつまでに済ませよう」と自分で決めているはずです。分からない箇所も自ら「聞こう」と思い立つまでは尋ねて来ないでしょう。
見ている大人としてはちょっとヤキモキするかも知れませんが、この子は自分で決められる子。ぐっと信じてあげましょう。
声をかけるなら「何かあったら聞きにきてね」「終わったら教えてね」と、見守っている姿勢が伝わるような言葉かけが良いでしょう。
調子をあげる声かけが欲しいタイプ
テンションが上がる、調子が出てくる声かけをして欲しい。
「ここの言葉いいね!」「この工夫すごいね!」「これは思いつかなかったなぁ」
そうしてもらうことで作業が進んだり、普段以上の力を発揮出来たりするから。
このタイプは気分や行動にムラが出がち。今日はササっと課題を終えたかと思えば、次の日は全然手が動かない。でも、そういうタイプなんだなと理解してあげて欲しい。
一方で、一度やる気になったり、エンジンがかかるとものすごいパフォーマンスを発揮する、天才肌です。
こちらも傍から見ているとヤキモキすると思いますが、可能な限り、その子のやる気が上がるような声をかけてあげて欲しいです。
「こんなところに目を向けるなんてすごい!」「大丈夫!〇〇ちゃんならできるよ!」少しオーバーな言い方やリアクションでも構いません。
その子の様子や表情を見ながら、やる気が出てくるような言葉かけを探してみてください。
付け加えるなら、冒頭で述べたように気分や行動にムラが出やすいタイプなので、そもそもムラがあるのは当然だ…というもの、頭に入れておいて欲しいなと思います。
ちなみに息子はこのタイプ。
毎日宿題をやる場所、タイミングが変わります(やらない事もある)。
寝そべってプリントをする日もあります。
先日は庭にレジャーシートを敷いてやっていました…。
相手がされて嬉しい対応は、自分と同じとは限らない
今回は宿題を例に挙げて説明してみましたが、この話をすると決まって皆さん仰るのが。
「私がされて嬉しいことが、あの子にも当てはまるとは限らないんですね。」
私は自分があまり話しかけて欲しくないタイプ。
なので以前は、教室内を見て回っていてもそんなに声をかけませんでした。
「邪魔されたら嫌だろうな」という思いやりからです。
しかしこまめに声をかけて欲しい子もいれば、
いいねー!と褒めておだてて欲しい子もいる。
それが分かってからは、その子に合わせた対応を心掛けるようになりました。
面白いもので、これを意識し始めてから子どもたちの活動の様子が変化していきました。
その子の持つ能力や個性が、より引き出されるようになりました。
ぜひ、お子さんや子どもたちのタイプを知って、
その子の良さを引き出す関わりを試してみてください。
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