ママの文化祭というイベントが行われるそうだ。
飲食の部とステージの部をつくる予定。
ステージの部は、出産、子育てで、音楽から離れてしまったママたちにも、ゆるっとでいいから発表を楽しむ場を作りたい。
そんな趣旨だったと解釈している(ワタシはそう思ってた)。
で、ステージの部に興味があったので、説明会に次男を連れて参加した時の話。
大人も楽しめるし、子どもも楽しい。そんな場所がいい。
騒いでいいし、遊んでいい。カタチだけ「子連れOK」じゃなくて、そういう場所がいいし、そういうマインドでいたい。
全然落ち着いて話が聞けない…
説明会は子連れOKということだった。
着いてみると、参加者は椅子かベンチに座るようだった。
綺麗なカフェだ。椅子もベンチもおしゃれ。照明も可愛い。
汚したらどうしよう。
壊れそうなもの、ないかしら。
男の子のママは、ふっとそんな不安が浮かびそうなカフェ。
もうすぐ2歳、動きたい盛りの次男。
相席になるベンチじゃ、隣に座る人が気を遣うだろうし。
かといって椅子に座ってワタシの膝の上…ともいかない。
1人で座りたいお年頃。
立ち上がるわ、しょっちゅう登り降りするわ、気が気じゃ無い。こいつ椅子をジャングルジムだと思ってるな。
話もろくに聞けないじゃん。ため息が出る。
仕方なくカバンからボーロを取り出す。
彼が泣いたり、落ち着かなくなった時の最終兵器なのに、もうお出ましなのか。
先が思いやられる。
見ると周りの子連れママは、連れていたのがみな赤ちゃんだった。
抱っこ紐にくるまれていたり、首がすわるかすわらないか?みたいな可愛らしい子もいたり。
歩き回る2歳児はうちだけ。
他の子はどうしたんだろう?そういう年齢の子がいない、ママが集まってるのかな。
次男はボーロのタッパーを自分の手に持ち(母に奪われないため)、嬉しそうにつまんで口に運ぶ。
食べてる間は口が動いて、手が緩む。うっかりタッパーが床に落ちそうになる。
慌ててタッパーを支える。次男がキレる。おっこちそうだったねーと小声で説明する。
いや!とぶん回したタッパーから、ボーロの粉が床に落ちる。
しまった、咄嗟にそう思う。
彼は気にせず、残った粉まで食べようとタッパーに手を突っ込む。
連れて来なきゃよかった。
心底そう思った。
どうしたらママが自分のために時間を使えるか
「ママは子どものためのイベントだと動くけど、自分のためだとなかなか来ない」
そんな意見が出た。
そこだけは聞こえたというか、キャッチしたが正しい。
そりゃそうだ。
現に今帰りたい。
子連れオッケーだよ、と言いつつ、ここですよー、って普通のお店をポンって渡されたら
悩むだろう。
備品壊しちゃ大変とか思うし、静かに座っててと子どもを諌めるしかなくなるし、じゃもう誰かに預けよう、預けられないなら諦めよう、
とかって、なるんじゃ無いか。
私たちはサポートが欲しい。
サポートというのも仰々しい。
子どもも一緒に、のびのび過ごせるところが欲しい。
っていうか、それが当たり前であって欲しい。
沖縄ではこんな悩みを持ったことはなかったなぁ。
ボーロの粉を必死にあさる次男を横目に考えた。
ちゃんとしなくていいんだよ
結局会は流れてしまったが、子育てサロンの開放日の合間に、友人と三線・ウクレレを披露する場をいただいた。
なかなか好評で、次回もぜひ!と声をかけていただいた。
騒いでいいよー。泣いててもいいよー。
椅子も机も取っ払って、おもちゃ広げて遊んでていいからねー。
なんならカスタネットやタンバリンも持ってこうか。
子ども達が静かにしなきゃ、って全然思わなくていいような場に、次回はしたいなーと思う。
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