何かを乗り越えた人の存在や体験談って、やっぱり励まされるし勇気をもらえますね。
あなたの体験談も、もしかしたら誰かを励ましたり、勇気を与えるものになったり、するかも知れませんよね。
昔、クラスのみんなが心を震わせるような、そんな読書感想文を書いた女の子がいました。
「しっぱいにかんぱい」
っていう、かんぱいシリーズのとある一冊を選んで、夏休みの宿題に読書感想文を書いて来たんです。
足の速い主人公が、運動会のリレーでバトンを落としてしまう。
そこからすっかり自信を無くして落ち込んじゃうんだけど、おじいちゃんが「昔わしも、おんなじような事があったんだ」と自身の経験を語ってくれて。
それに励まされて、またリレーに挑戦する。
そんなお話。
自分と似たような失敗をした主人公に、自分を重ねて読んだこと。
そうか、しっぱいって、みんなするんだ。してもいいんだな。
主人公が元気を取り戻していく様子に、自分も励まされたこと。
本のあらすじじゃなくって、自分の経験を綴った感想文に、クラスのみんなが
「すげえーー!」ってなったのを
今もニヤニヤしつつ、思い出します(笑)
彼女はこの出来事を機に、自分の意見を人前で言うようになりました。
それまでは、どこか他人事みたいな、どうせ言っても変わらないから、みたいな雰囲気で
クラスの様子を眺めてたんです。
無力感?無価値観?自信のなさ?
うーん、ちょっとわからないのですが。
この本との出会い、感想文がみんなに「すげえー!」って認めてもらえた事をきっかけに
彼女は何かを「抜けた」んだろうな。
って、傍目に見てて思いました。
ここ最近、ご自身やご家族が依存症を抱えている、そんな方に立て続けにお会いしてました。
なんか、自分の体験談も話すタイミングなんだろなと思いました。
私も高校生から二十歳手前まで、拒食と過食を繰り返してた時期があって
それを抜けたのは、どんなきっかけだったんだろう?と
ちょっと振り返って、考えてました。
私はある日を境に、過食も拒食も、ピタッと止んだんです。
ある日っていうのは、よそ様を巻き込むようなトラブルを起こしてしまって、その事なのですが。
それでも母の態度は普通。
驚かなければ、泣きも怒りもしない。
あ、こうまでしても、母は振り向かない(愛情をくれない)んだな。
バカみたい。
で、それを境におしまい。
母に見てもらいたかったっていうのが、たぶん根っこにあった。
認めてもらえず、自分を好きになれず、何かのきっかけで過食・拒食に走った。
で、落ちるとこまで落ちたのをきっかけに、そこから抜けた。
ざっくり言うとそんな感じ。
実は初めて、外に出したお話。
今日はこれ以上詳しく書きませんが
「抜けた」こと、越えたことが、誰かの励ましになり、勇気になるとしたら。
私もその一歩目を、ようやっと踏み出したって事。
なんでしょうかね。
ちなみに読書感想文、みんな賛成のもと、クラス代表で出したんです。
でもねー、大会に通りやすい文体みたいなのがあるんです。
それには合致しなかったようで、学校代表とはなりませんでした。
「絶対◯ちゃんのがよかったよ!先生そう思うねー」
クラスでしばらく、文句を言ってたなつみ先生でした(笑)