中学校で国語の先生をされていた方と話していて
ふと浮かんだのが
漫画「大奥」の
一コマでした。
ざっくり紹介すると
英語のつくりのシンプルさに
登場人物が驚く
そのシンプルさ、合理的な言葉は
使い手の頭の中身そのものだよ、と
別な人物が説く
そんな場面です
そうか、頭の中身(思考であれ感情であれ)をできるだけ正確に、相手に伝わる形で届けるために言葉を磨き、学ぶ
そういうことだよなぁと改めて理解しました…というのを、大奥の一コマも含め、あれこれ例を挙げながらお話いたします。
日本はこのような言語を持つ連中と渡り合うて行かねばならぬのか
大奥へ入るまで私塾に通い
オランダ語を学んでいた
大奥総取締役、瀧山
とあるきっかけでまた
外国語を学ぶ機会が訪れ
「これからは英語の時代」と
勝海舟に英語を教わり始めます。
以下、セリフを引用いたします
「勝よ!
この英語という言語の明快さは何なのだ!?
オランダ語のように
動詞が分離することが無いではないか!?」
「左様」
「そして名詞に女性男性の区別もなく
定冠詞は『the』の一語のみとは!
恐るべき合理性だ…!」
「左様でござります滝山様
言語とはすなわち
それを話す民の頭の中身そのものです
このように合理的な言語を持っていたから
世界に植民地があるのか…
それとも数多の国を征服しているうちに
このように合理的な言語になったのか
どちらが先かは分かりませんがね」
「日本はこのような言語を持つ連中と
渡り合うてゆかねばならぬのか…」
引用ここまでです。
母国語をベースに外国語を学ぶ
先日、タイ出身のお母さんと
話す機会がありました。
お互い英語で会話をしましたが、
私は
日本語から、英語へ変換
タイ出身のお母さんは
日本語を、タイ語もしくは英語へ変換
という感じで喋っていました。
ブラジル出身の両親が多く住む地域の学校には
日本語教室が併設されていて
担当の先生はブラジル語を自身も学びつつ
「ブラジル語のそれは、日本語ではこう言うんだよ」
といった感じで指導なさっていました。
今は小学校でも3、4年生から外国語(大抵は英語)を
学習しますが、やっぱり
「鉛筆はpencilって言うんだね」
「何が好き?って聞く時はDo you likeって聞くんだね」
って感じです。
ものさしになる基礎を学ぶ大切さ
国語の学習内容が今に合ってないとか
学校の授業がつまんないとか
そういうのはさておき
日本人なのに国語を勉強するのって
何でかなぁと
息子が聞いてきたら
こんなことを思い返して
話してみようかなぁと思います
【今日のしつもん】
国語(日本語)の良さってなんだろう?
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