たまたま出てきた記念写真
家族のかたちはずっと同じではなく、変わっていく。
スマホやタブレットの画面上に、「おすすめの写真」が出てくる場所がある。
朝活(早起きしてブログを書く!という朝活をやっています)がんばるぞー、とタブレットを開けたら、今日のおすすめ写真は、下の子が4ヶ月の時の記念写真だった。
記念写真といっても、自宅でサッと撮ったのもだ。
お兄ちゃんが産まれた時にもらった、はらべこあおむしの帽子とよだれかけセットを被せて「4ヶ月おめでとう〜」って言いながらスマホでカシャカシャ撮ってたのを覚えている。
気づけなかった、お兄ちゃんの気持ち
懐かしいなと思いながらいくつか見ていると、5才のお兄ちゃんが横に寝そべるツーショットも見つけた。
動画もあった。再生してみた。
「4ヶ月おめでとう〜」と言ってたのはお兄ちゃんだった。私じゃなかった。産後の記憶力なんて、ホントあてにならない。
「ほんとだね、おめでとう〜。大きくなったね、可愛いね〜」と喋る私。
後に続けてお兄ちゃんが尋ねる。「僕は?」
胸がギュッとなった。
弟のはらぺこあおむしのプチ仮装に合わせたのか、お兄ちゃんはポンチョを被っていた。
ベビーサイズのポンチョだから、彼には小さい。首のあたりなんてボタンが閉まるか閉まらないか、ギリギリだ。
腕をきゅっと曲げて、足をガニ股みたいにして寝転ぶ。
赤ちゃんのポーズだ。
単に真似をしてたのかもしれないし、そこにいくつか寂しさも感じていたのかもしれない。
ううん、間違いなく寂しい気持ちを感じてたはず。
その仕草に、「僕は?」と問いかける彼の言葉に、全く気が付かなかった私に愕然とする。
赤ちゃんを育てることで必死だった。今さらなんだけど申し訳ない気持ちになる。
3人から4人、新しい家族のかたちへ
そこまで書いて思い出したことがもうひとつ。
弟が生まれる前から、主人はお兄ちゃんと2人でよく遊びに行ってくれていた。生まれてからも変わらず、そうしてくれていた。
「2人目を育てる不安もあるけど、今までひとりっ子状態だったのが急に変わるから、上の子の方が心配だ」
出産前、そう話してくれていた。
私たちはゆっくり、新しい家族のかたちをつくってきたんだなと、朝から振り返って泣けた。
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