安心・安全な場づくりは、やっぱり大切。「ティール組織」の邦訳者さんから受け取ったメッセージ

教育

ありのままを、いかに出して、対話ができる環境を作れるか。

自分で考え、行動できる人が集う組織には、それが大切。

怖がらずに自分を曝け出す必要がある。

ざっくりとした私のメモですが…。

学級づくりにもそのまま、このお話は活かせる。

というか、やって来たことが「それでいい」と言ってもらえている気がする。

そんなお話を聞かせていただきました。

お話をしてくださった男性は、京都大学のご出身。

わりと自由な校風の京都大学で、学生生活を謳歌していたその方は、「仲間と繋がりたいな」と思ったんだそう。

小さい頃から、人と距離感をうまく保てなかった。

なので人付き合いには苦手意識があった。

でも、クラスで何か、一つの課題に取り組む時には、うまくコミュニケーションを取ることができた。

役割があって、居場所があって。

グループ活動を通して、クラスメイトとも上手く話すことができた。結果、友人を作ることができた。

あの時と同じようにしたら、仲間が作れるかもしれない。

そこで、校内にある社会活動のサークルだったり、研究会だったりに、参加しまくった。

その数、100個!

それだけでは足らず、みんなが24時間、いつでも自由に集まれる場所が欲しいな…と、

友人数人で、マンションの一室を借りちゃう。

そこは当時、「西海岸」と呼ばれ、京都大学の中では名の知られた場所となったそうです。

そんな原体験を経て、

「ティール組織」や「すべてはひとりからはじまる〜ソース原理」

という組織づくりについての本を邦訳したり、安心安全な場づくり・組織運営の研究者として働く今があるんです。

嘉村賢州さん。

ティール組織を日本に持って来た、第一人者です。

たくさんのコミュニティづくりをされてきて、あちこちで名前を聞く「ティール組織」。

(本の厚みに気圧されて、読んだことがなかったのですが…)

 研究している人も、場づくりに大切なのが安心・安全だとおっしゃっている。

とても嬉しかったです。(個人の感想も甚だしいですね笑)

安心・安全なクラスづくりは何より大事。

小学校教諭をしていた時は、そう考えていました。

そのためによく、クラスの子どもたちに「楽しいとふざけるは違うよ」と伝えていました。

みんなが楽しいね、と笑い合えるのは、楽しい。

数人だけが楽しそうに盛り上がっている。これはふざけている。

ヒソヒソ話とか、誰か一人を数人でいじめてる時とか。

気持ちよくない「楽しさ」が流れてる時って大体、何人かだけが楽しそうで、後の子達は笑ってない。

そういうのは違う。

「楽しい」じゃないよ。

そうやって、子ども達と試行錯誤しながら成長して来たクラス。

一人ひとりのはっきりとした顔は、もう思い出せないけど。

あったかい雰囲気は覚えています。

「えー、それ面白いなー」

「だけどさ、こっちの方が良くない?」

喋る子もいる、うんうんと聞くのが上手な子もいる。

みんな、肩が張ってなくて自然体で、ほんと楽しそうにグループ活動が進んでいく。

あんな場が作りたいな。

あんな場が、いろんな学校のいろんなクラスにあったらいいな。

安心安全な場づくりのために。

場のリーダーは、メンバー(学級なら子どもたち)の、響きやすい声かけの仕方、コミュニケーションの特徴を知っておきたい。

そうやって、違いを認め、活かせるクラスづくりをしていったら、すごく楽しい場が生まれた。

みんなが安心して、自分を出すことができていたんだね。

…辞書並に厚い本だけど、ティール組織の本、もうちょっと頑張って読み進めてみよう。

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