「すごい大変だけど、持ってきてくれたおもちゃが、直って喜んでるのを見ると、こっちも笑顔になる。地域貢献にもなるのが嬉しい」
昨日の昼、たまたま観ていたテレビ番組での高校生のコメント。痛く感動してしまった。
好きなものに一直線な姿って、ホント素敵。
好きなものをとことん突き詰めて極めて、おもちゃの修理までできるようになっちゃうって、スーパー高校生じゃないか!
日曜日のお昼に、日テレで「超無敵クラス」という番組をやっている。
(画像お借りしました)
とんでもなく遠いところから毎日チャリ通をする高校生や、今では珍しくなっている(らしい)高校の応援団など、イマドキ高校生の実態を、同じく現役高校生のタレントさんたちが取材していく番組。
昨日は埼玉の秩父農工科学高等学校、というところの電気システム科にある「おもちゃなおし隊」という活動を紹介していた。
直して欲しいおもちゃを持ってきてもらい、その場で直してしまったり、時間のかかるものは、預かって後日渡したり。そんな活動をしているらしい。
番組の中でも、実際におもちゃ修理をやっているシーンが映し出される。
スイッチを入れると歩くはずのわんちゃん。それが、右足が折れたようになり、前に進まない。
「ふーん、これは一度中身を見るのでお預かりしますね」
外科医の診察のように、触ったり動かしたりしながら様子を診終えた、おもちゃ直し隊の男子高校生。心配そうな表情の女の子とお母さんに、そう伝える。
その後、ワンちゃんは着ぐるみを剥がされ(ちょっと怖い、これはあの子の目の前ではやれない…)、骨組みだけになった。。あーやっぱりな、と男子高校生が呟く。
「この足の関節の部分が細くて弱いから、折れてしまってたんです。このタイプのおもちゃ、壊れるのは大体ここなんですよね」そう言いながら、グルーガンで折れた右足の付け根を接着していく。
接着、歩かせてみる、を何度か繰り返し、ようやく安心して歩けるくらいまでくっつけ終わる。「もう大丈夫ですね」修理し終わった彼の表情がなんだかカッコよく見える。
その他にも、名探偵コナンの蝶ネクタイ型ボイスチェンジャー、スマホの形をしたおもちゃを、パッと原因を見つけ、スイスイ直していく。
ただ、壊れた電気製品を修理しているという感じじゃなく、大切なおもちゃを預かっているという心遣いが、おもちゃの触り方や受け取り方からひしひし伝わって来る。
高校を卒業して、彼らがどんな職業に就くんだろうと想像してみる。第二種電気工事士(という資格でおもちゃを扱っているらしい)が、どんな仕事をしてるのか、全く知識がない。工場だろうか、電力会社で、電気の復旧作業をするとかも、できるんだろうか。
でも今、自分の好き!楽しい!を見つけて注力している彼らに、希望を感じずにはいられなかった。きっと、自分の興味関心を活かせる職場や仕事内容を、彼らは自力で選べるんだろうな。
おもちゃ直し隊の活動が、埼玉秩父農工高等学校のHPと、超無敵クラスのHPに載っていました。よかったら見てみてください。
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