「ねえねえ、これ読んで」
義実家で過ごすお正月。こたつでまどろんでいると、可愛い姪っ子ちゃんが絵本を持ってきた。
うん。いいよーと絵本を受け取る。姪っ子ちゃんがワタシの膝にのる。すっかり気を許してくれてるのが嬉しい。
この日持ってきた絵本は「きょうはなんのひ?」という絵本。私は見たことがない。最後まで読んで「だからこの本選んで来たのね!」と気づいたのだが、とっても可愛らしい内容の絵本だった。
娘ちゃんが家中に隠した手紙を、お母さんが探して回る様子を描いていく。
新しい手紙が見つかるたびに、少し大きな挿絵で手紙が載っているのだが、なぜその手紙がわざわざ載っているのか、初見の私には、さっぱり分からない。
10枚目の手紙で折り紙の箱が見つかり、マトリョーシカみたいになったその箱をどんどん開けていくと見つかった、南天の実とりゅうのひげの実。赤いほうがお母さん。むらさきのほうがお父さん。と娘ちゃんが言う。
そして仕掛けがもうひとつ…あー!だから手紙をわざわざ、大きな挿絵にしてたのね!と、最後の最後に謎が解けた。
姪っ子ちゃんがこの絵本を持って来た理由も分かった。今日お庭でたくさん、りゅうのひげを拾ってきたもんね。
出会った自然を元に、絵本を選ぶって、なんだか素敵だなぁと思った。たくさんの絵本に触れてる事もそうだし、りゅうのひげから、あ、あの絵本…っていう膨らみ方も、豊かだなぁと。
季節に合わせた絵本、って発想は、大人にはもちろんある。この間、長男の小学校に読み聞かせに行った時も、クリスマスが近かったのでそれに合わせて選書をして行った。
月に一度のボランティアなので、クラスの子ども達が今、興味のあることや熱中しているものは、私には分からない。でももし、担任をしてたなら。アサガオに関する絵本とか、授業に出てきた物語の別な話とか(これは大人の意図が入ってるかな)、そんな選び方もできるんだよね。
絵本を介して、ふわっと繋がることができる。一緒の時間を共有する。そんなことがすごく、好きだったなあ。
そんなことを考えていたら、姪っ子ちゃんは「次はこれ読んで」と別な本を持ってきた。
いいよ、と受け取ってみるとなんと「かいけつゾロリ 海の大冒険」と書いてある。
かいけつゾロリは一年生の長男の愛読書。彼の繰り出すダジャレは大体、ゾロリから学んだもの。これ確か100ページくらいあったと思うんだけど…。
あまりの長さと吹き出しの多さに、「こ、これ読むの?」と本音がつい飛び出してしまった。
「うん。私のお姉ちゃんが、昨日の夜読んでくれたの!」
別な本にしようよ、と提案する道を断たれ、ヘロヘロになりながらゾロリを読み終えましたとさ…
【怒らない、ごきげん母ちゃんでいるための3つのコツ】の音声
メルマガ登録でプレゼントしています。
登録はこちらから
コメント