「学校行きたくない」の理由は、ホントは全然違うところにあったりして。

子育て

記事の続きになります。

「子どもが学校行きたくない」

そんな悩みを解決するために始まったはずの、個人面談が

なぜか夫婦げんかが始まりそうな、険悪なムードに…

目のやり場に困った私は、ふと、夫婦のそばに座っている女の子を見ました。

下を向いて、いつものあの「暗い顔」になっていました。

もしかしたらこの光景が、この子にとってはいつもの事だったりして。

ふと思いました。

学校で荒れている子、みんながそうってわけじゃないけど

そうなっている子の、大半の家は

ママとパパの関係がよくなかったりします。

小学校の低学年や中学年だと

友達に嫌がらせをしたり

言われたら嫌な言葉をかけてきたり

ひどい時は叩いたり、蹴ったり。

家でのモヤモヤ、不安、ストレスを

「発散」する方向で出してる、そんな子たち。

でも、目の前の女の子は「閉じこもる」形で、

これ以上疲弊しないように、必死で自分を守ってる。

なんだかそんな感じがしました。

「その後どうですか?」という様子見を兼ねて、

後日お母さんに、お電話をした時のこと。

「もしかしたら⚪︎⚪︎ちゃん、もっと甘えたい…とか、お話したい…とか、ないですか?」

お母さんを責める言葉にならないよう、言葉を選んで、尋ねてみました。

「なんとなく、お父様とのやり取りを聞いてる、⚪︎⚪︎ちゃんの表情を見て、そう思ったので…」

お母さんには、心当たりがあったようでした。

ぽつりぽつり、ではありますが、

日中ワンオペで余裕がないこと、

下の子にどうしても、かかりきりになってしまうこと、

頼れる親戚がなかなか、近くにいないことを

話してくれました。

学級担任の私にできることは、限られてたけど

「そういう風にご自分で状況をわかってることが、まずは大事で。

あとは、旦那様にも協力を仰ぎながら、お母さんの無理ない範囲で、

⚪︎⚪︎ちゃんとの関わり方、工夫できたらいいですね。」

そんなお話をしました。

「学校行きたくない」の理由が、教室の中にある。

最初お母さんも、女の子もそう話していたけれど

実は教室の中じゃなかった。

「両親仲良くして欲しい」

「もう少し、私のことも見て欲しい」

学校に足が向かないホントの理由は、違うところにあったんです。

お母さんの頑張りも、多分にあって

女の子の登校しぶりは徐々に落ち着いてきました。

クラスで友達もできて「遊ぼう」って言われることも増え、

「暗い顔」をしてるヒマが、なくなりましたw。 

困りごとの理由や原因がわかると、安心するから

「なんでだろう」って、ヒトはつい答えを探しがちです。私もそう。

でも、言ってることと、本音が同じとは限らない。

本人も気づいてないところに、理由があるのかもしれない。

実はそんなに、理由もない、かもしれないw

むやみに理由を探しに行かずに、「そうなんだね」って

ありのままをまず、受け止めるだけで

色々、ほどけていくことも、あるかもしれません。

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