関心を持ってもらう方法には、いろんな手立て工夫もあるだろう。けど結局は、それを自分が楽しめているかが一番大きいんじゃないか。
楽しそうにやっている自分を周りが見て、「じゃあやってみようかな」って引き寄せられていく。そんな感じかもしれない。
小学校の先生として働いていた時のこと。
新しい教材を目の前にいつも「この子(教材)の好きなところはどこだろう?」という視点で教科書を眺めていた。
なんというか、教材の好きなところが見つかれば、いくらでも授業を膨らませることができた。
こんな流れで、こんな展開で。大事なつかみの部分、教材の導入も、きっと楽しくスタートできるな。ある意味感覚的に、教材研究をしていたんだろう。
一度だけ、この教科書の展開ではどうしても好きになれない、この学習を上手く進められない、と困ったことがあった。
確かその時には、他の教科書会社の同じ内容を全て洗い出して、これならいける!クラスの子ども達もこの流れがピンとくる!というものを持ってきたんだった。
小学校のテストは教科書会社に合わせたものを購入している場合がほとんど。そこだけ気にはなったが問題なかった。やっぱり教材にこだわってよかったとホッとした。
「この教材の好きなところ」という書き方をしたけれど、つまりは「良いところさがし」をしていた。良いところを見つけて好きになれたら、あとはいくらでも面白くできる。
新しい単元が始まる、授業の導入の部分を「なんだか楽しそうだな」と子ども達が思ってくれていたのは、授業の組み立て方半分、楽しそうに喋っている私をみてそう思ったが半分、みたいな感じだったのかもな。
習い事の先生をしている方から相談を受けた。興味を持って参加してくれている子ばかりではない、楽しくなさそうにしている子や、活動に参加しない子もいる。どうしたらいいだろう、と困っていらした。
素質を生かした関わり方について、お話会の最中だったのでつい私も、素質を使うと…みたいな助言をしてしまった。
けど本当はもっとシンプルで、先生自身がそれを楽しんでるかどうかなんだろうな、と思った。
そして、子どもの前に置いてくる。とっても楽しいんだよ。一緒にやってみない?と提案する。
そこから先は相手が選ぶ。小学校の先生だと、やらねー!つまんない!と言わせてしまっては元も子もないから、その辺必死だったりするけれど。
結局自分次第かー。そう思いながら、ポケモンメザスタにどハマりしている長男を眺める。ゲーセンで拾い集めたタグ50枚をしまう箱を、せっせと製作している。誰に言われる事もなく。
実に楽しそうだ。お前もか。そんなフレーズが浮かんでニヤニヤしてしまった。
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