「なんだかやりにくいな」と感じるリーダーへ。集団の色と、あなたの色が、もしかしたら違うのかも?

教育

学級担任をしていると「やりやすいクラス」と「やりにくいクラス」ってあるんです。

雰囲気というか、空気感というか。

この「やりやすさ」「やりにくさ」をどうにか言葉にするとしたら、こんな感じ。

集団が自分(個人)と似ているか、似ていないか。

私の感性と似ている人が、多く集まる集団なのか、そうじゃないのか。

物の見方や感じ方が、私と近い人が多いのか、少ないのか。

集団って、何人かのヒトの集まりです。

中にいるヒト達は当然、性別も生まれ育った環境も、好きなものも、違う人が集まっています。

なのにそれを「クラス」とか「チーム」とか、一つの団体として見ると、なんだか一つの個性として見える。

一つのカタマリに見える。

不思議なんだけれど。

パレットに、白と黄色の絵の具を出したとして。

どの色が多かったかで、なんとなく黄色っぽく見えるとか、

なんとなく白っぽくなったとか。

そんな感じ。

もし、私が白い絵の具の人間だとしたら。

白っぽく見えるチームとは、割とすんなり付き合えるでしょう。

自分の色に近いしね。チームと混ざって活動しても、自分の色が消されるどころか、自分らしくいられて過ごしやすい、って感覚になるはず。

でも、黄色っぽく見えるチームに、白い私が混ざったとしたら。

自分のやり方では動きにくい、と感じるでしょう。それどころか、自分の色が消されちゃう!と躍起になって、チームとぶつかってしまうかも。

なんの話やねん、ってね(^^;;

学級担任から見た時の「やりやすいクラス」と「やりにくいクラス」も、同じだと思うのです。

自分の色とクラスの色が、似通っているか、違うのか。

そこで伝わりやすさが違ったり、まとめやすさが違ったり、するんです。

あるクラスを受け持った時。

この学年は担当した事がないから…と、私はとても緊張したまま、4月を迎えました。

でもいざ、子ども達と出会ってみると、なぜかとても心地よく過ごせるんです。

不思議と緊張しない。伝えたい事が子どもたちに、わりとすんなり通る。

初めましての4月からこんなにやりやすいなんて。嬉しいけど、なんでかな?と、疑問でした。

後に学んだ学問で、当時のクラスを読み解いたら、なるほど。

担任の私とタイプが同じ子が、クラスの半数を占めていました。

なので、特別に工夫をしなくても、意図する事が子ども達に伝わりやすい。

物の見方や感じ方が、私と近い集団だったわけですね。

逆に物の見方や感じ方が、私と違う子が多めのクラスを受け持った時。

常に「気をつけよう」って意識をして、過ごしていました。

私はゴールに向かって、合理的に頑張ろうとするタイプ。けど、クラスはそうじゃない。

それぞれが楽しく気分良く、課題に取り組みたいって思ってる。そんな子が多い。

素のままの私で喋ってしまうと、分かりやすいけど味気ない、つまんないって、クラスの大半は感じてしまう。

なのでいつもよりちょっとテンション上げて、楽しそうに!

喋るようにしていました。

今回の課題はこんなところが楽しいのよ!ここをいかに工夫するかが、面白いのよ。

「楽しさ」「面白さ」にポイントを置いて、説明をするように気を配っていました。

学校の先生、幼稚園や保育園の先生方は、子ども理解や集団理解のプロです。

初めましての4月から、毎日子ども達と接していくうちに「この子はこうだな」「このクラスはこんな雰囲気だな」と、感覚的に関わり方を掴んでいきます。

でももし、「自分と似ていて、やりやすい」集団なのか、「自分とは違っていて、工夫が必要」な集団なのか。

それが出会う前から分かっていると、さらに子ども達との関係づくりがスムーズに、楽しく進められるんじゃないかな。

そう考えていますが、あなたはどう思いますか?

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