あー、この子、毎日ホルモンと闘ってるんだなあ。
頑張ってんなぁ。
思春期のこどもたちを、そんな目線で眺めてあげられたら
どんなに心が安らかになることでしょう。
…ならないですかね?笑
スキャモンの発育曲線という、有名なグラフがあります。
人間って、年齢によって、ぐーんと成長する箇所が違うんですね。
「一般型」と書いてある、身長や体重などの変化。
第一次成長期、第二次成長期と
緑のグラフの中に、右肩上がりになってる場所が2つ、存在します。
「リンパ型」は変化率が200%ってw
100超えるんかい!って感じですね。
長い人生の中で、思春期あたりが最強なんですって。
「リンパ型」はざっくり言えば、体を守る免疫系の成長のことになります。
長い人生の中で、免疫力がピークに達する(最も体が強くて、回復力もある)時期が
思春期頃に訪れる。そんな理解で良いかと。
同時に、思春期に急激な成長・変化が現れるのが、「生殖系」。
性腺刺激ホルモンがこの頃に、活発に身体の中に出てくる。
女の子は、女性らしい体つきになってきたり、月経が始まったり。
男の子は、体つきががっちりしてきたり、精通を経験するのもこの時期です。
「思春期の子ども達は、ホルモンと闘ってるんだよ。
クソババア!なんて口を叩くのも、
お父さん臭い、って避けられるのも、
子ども達のせいじゃないの。
ホルモンのせい。」
そんな解説をなさる専門家さんに出会った時、
「うまい表現だなあ」と思いました。
ホルモンのせいだと思ったら、気が楽です。
今はこんなに可愛い小2長男が、思春期を迎えた頃に
「クソババア」って言い出しても
「あー、ホルモンと闘ってるんだな」って、一歩引いて眺められそうだもの。
(穏やかな長男は言わないかも。やんちゃ次男は、言うな。)
「家に、大切な友達の息子さんを預かってると思ってさ。
いちいちお伺い立てるようにしてるんだよね」
息子が中学に入って、どうやら思春期を迎えたっぽい…
そう話す友人と喋っていた、数年前のことです。
「母ちゃんの言うことは聞かない!
俺のことは俺が決めるんだ!って言うくせに、
制服や靴下は脱ぎっぱなしなのよ。
言ってることと、やってることが、くちゃくちゃなのよね」
私なら、その矛盾を即座に指摘してしまいそう。
イヤ、それで失敗したのよ、と彼女は続けます。
「全部、ホルモンの仕業なのよ。
仕方ないって割り切ったから、
今は細かいこと言わずに眺めてられるし、楽よ。
でもさすがに脱ぎっぱなしはイラつくからさ。
友達の息子を預かってるつもりで、お伺い立てるのよ。
『リビングの靴下、どうしますか?私が片付けていいの?』」
そしたら慌てて降りて来て「俺がやる」って、拾ってったらしいです。
彼女が一枚、上手だなー。
感激しました。
自分の子どもと思うから、ムカつくし、手出し口出ししたくなっちゃうのね。
可愛いし、大事だもんね。
親の側も、思春期頃には子離れして、自立してなきゃいけないな〜。
ふと、自分の父親はどうだったろうと、頭に浮かびました。
私たちきょうだいは、4姉妹。
流石に男の子が、1人は欲しかった。なんて話を、長女の私はよく聞いていました。
それぞれの娘たちが中学生になった頃に「お父さんの靴下、一緒に洗わないで」なんて、言ってくる。
娘なんて、報われないな〜。なんて、思ったかしら。
なんだか、申し訳ない気持ち。
兎にも角にも、ホルモンの仕業。
子ども達の中でホルモンが落ち着いてくれるか、
荒ぶる自分を、上手にコントロールできるよう、子ども達が成長してくれるまでは
「がんばれー」って、少し距離を取って、エールを送ってあげるのが、良いかもね。
ちなみに昨今は晩婚化が進んでいるので、
子どもの「思春期」と母の「更年期」がぶつかるケースが増えてるんだそう。
(我が家も、そうなります…)
ホルモンに振り回される人間が、家族の中に複数人。
いやー!
それは荒れますな!!!
数年後の私も含め、みんながんばれーーーー!!!
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