いいお母さんにならなくていい。

教育

小学校の先生をしていたので、いろんなお母ちゃんと出会ってきました。

何百人、と親御さんに出会ってきて思うのは、

「いいお母さんになろう」ってしなくていいんだなってこと。

ああ。「べき」「ネバ」を手放したら

楽になるのかもしれないね。

小学校の先生なりたてで、授業も下手だし、子どもたちとの関係づくりも下手くそ。

学校の先生になりたての私は当時、そんな頼りなさすぎる人間でした。

匿名で「あの先生を変えてくれ」なんて電話してくるお母さんがいました。

お母さん、提出物とかはキチっと出す。

でも?だから?

私(担任)の配布物忘れには、とても厳しかった。

「先生!うちの子どんどん手伝わせちゃっていいから!頑張んなよ!」

会うたびにそう言って励ましてくれるお父ちゃんもいました。

地域の夜間パトロールをしてくれてて、お父さん同士の友達も多い。

「父さんしょっちゅうお酒飲んで帰ってくるんだよ!俺嫌なんだよ!」

って、子どもには言われていたっけ ^^;

でも、我が子にも、近所の子にも好かれてた。

それぞれの親御さんの子どもって、どんな雰囲気だったり、性格だったりしたのか。

前者のお子さんは、言いたいことを面と向かって言えない男の子。
友達の前ではずっと寡黙で、自分から遊ぼうと声をかけることはなくて。
何かあると、「僕は悪くないです」って言うような。そんな子。
とても成績はよかったです。

後者のお子さんは、太陽みたいな男の子。
男子からも女子からも好かれてて、周りに自然と人が集まってきて。
理科や音楽の専科の先生も「あの子は明るくて気持ちいいねー!お手伝いも気持ちよく手伝ってくれるよ!」なんて褒めてました。

子どもにとって、家庭は「小さな社会」です。

どうしたって親の価値観や考え方、言葉を吸収して育ちます。

だから「いい母さん、父さんにならなきゃ」って思うの、わかる。

怒らないように、いいところを見つけて褒めてあげられるように、いなきゃ

っていうのもわかる。

でもね、

なれないよ。

っていうか、「いいお母さんお父さんになろう」としてもできないって、

ぐるぐるしてる親を見てる方が、しんどい。

なりたいな。でもなれないなー。仕方ないなー。てへ。笑

くらいでいい

明るく、あけっぴろげに笑ってるのがいい

「いいお母さん」て、なんなのか。

「いい」は、どこからやってきたのか。

確かめたいね。

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