お金は自分でつくるもの。を体現する長男

教育

お金はもらうものじゃなくて、作るもの。

そういう感覚を養って欲しいので、おこづかいはあげてないんです。

ラジオでそんな話を聞いた。

番組に、会社の社長さんが子育て相談に来ていた。

話の流れで「おこづかいどうしてる?」という話題に。

社長の息子はお金を作るために、家にあるものや、安く仕入れたオモチャをメルカリで売っているんだそう。 

お金は作るもの。

ああ。

うちの長男もお金作ってるわー!と、話を聞いて思った。

彼はやっぱり天才だ。

タダでキラキラストーンをゲットする男

ゲームセンターで、キラキラの石を集めるのにハマっている長男。

クレーンキャッチャーの中に、景品と共に入っている、ピンクや黄色、みどり色の透明な石だ。

かわいい宝石の形をしたものもある。

景品が欲しくてゲームをする子からしたら、その石はついでに落ちてくるものだ。

なので要らない。景品口にそのまま置いていく。

それを長男は拾い集めている。

ゲームの景品口に、片っ端から手を突っ込んでごそごそ。

側から見てるとちょっと異様だ。

なんというか、あの子ゲームもさせてもらえないのかしら…とか、思われてるんじゃないか。

私が気にしてるだけで、多分周りはそんなに見てないんだろうけど、正直品の良い行為じゃないのでやめてもらいたい。

そう思っていた。

けれど、先ほどのラジオの話でいうと、彼はお金を作っていると言える。

予算ゼロで、二十数個のキラキラストーンをゲットしている。

すごい事してるんだな、と感心した。

タダでお金をゲットする男

次に彼は、自動販売機のお釣りを探し始めた。

たまたま一度、取り忘れのお釣りをゲットした。

味を占め、行く先々の自販機のお釣り口に、手を突っ込んでいる。

2歳ぐらいの時もやってた。

でもあれは可愛いものだ。手を入れて遊んでただけだから。

今のそれは確実に、お金を探しに行っている。

うーん。可愛くない。

お釣り口だけでなく、這いつくばって下に落ちた小銭まで探そうとする。

後ろに回って隙間を覗く。

次男が面白がって、兄の後ろをついて回る。

私は後ろを追いかけない。ちょっと離れて眺めている。

正直恥ずかしいなぁと思うけど、止めたって仕方ない。

コツコツ続けて、彼は総額330円を自分のお財布に収めている。

ジュース、買っていい?

先日、お友達のバレエの発表会を見に行ったときのこと。

ロビーに並ぶ自販機を見つけ、さっそく長男は捜索を開始した。

またやってるなー、と私は遠巻きに見ていた。

周りで遊ぶ友達もいたので、僕が見ておくよと友達のパパが付き添ってくれた。

その間、私はママ達で集まってお喋りをしていた。

長男がやって来た。

ものすごい嬉しそうな顔。

手には小銭。見つけたのか。

「おかあさーーん!見て!170円も見つけた!これでジュース買っていい?」

付いててくれたパパが言う。

「すごいよー!こんなに見つけるなんてさ、持ってるね。いや才能だよ」

ベタ褒めされて長男は有頂天だ。

私の方も、ジュースを買っちゃダメ!なんて言う理由はどこにもないわ、と思った。 

だって自分で稼いだお金だものね。

彼は意気揚々と自販機に向かい、140円のジュースを買い、30円を手に戻って来た。

「30円は、今度メザスタやる時用に取っておくんだ」

彼はお金つくれる人になるなー。

美味しそうにジュースを飲み、友達に分けっこしてあげる背中を見て、思った。

コメント