エネルギーの小さな人だからできる、子ども達との関わり方。その①

先生の働き方

長男が通っていた保育園に、子どもたちが集まってくる、癒しのスポットみたいな先生がいました。

その先生は若くて可愛らしい、例えるなら吉岡里帆ちゃんみたいな笑い方をする方でした。

あんまりにも可愛くて、みんなが集まっていたのも、多分にあるんですよ(特に男子はいくつになっても、若くて可愛らしい女の子に群がるフシギ)。

でも可愛いだけじゃないんです。

なんというか、先生はなんでも受け止めてくれる感じ。そんな雰囲気がありました。

その先生のところへ行って、子ども達はそれぞれに振る舞うんですね。

抱っこしてー!ってせがむ子。

ねぇ、あのね…と自分のお話を始める子。

何にも言わずに、そっと先生の膝に座る子。

おもむろに、先生の髪の毛を結い始める子。

子ども達はそれぞれに、先生の側でしたい事をする。

もしくは可能な限り、してもらう。

若くて可愛らしい先生は、それをニコニコ見守ったり、「そうなんだねー」と話に相槌を打ったり。

自分の髪の毛を触らせてあげたり、膝に乗せてあげる。

先生の膝に乗りたくて並ぶ、子ども達(膝に乗りたくて列ができるって、すごくないですか?)に、「◯ちゃんが終わったら、だね。待てるかな?」なんて、ニコニコしながら声をかけている。

いやー、すごい!

お膝は構わないけど、髪の毛を触らせてあげるは、私ちょっとできないかも…

って思いながら、尊敬の眼差しで先生を見てました。

なんのタイミングだったか。先生との話の流れで「生まれ持った素質を使って、学級経営をしてたんです」みたいな事を喋ったんです。

で、詳しく聞きたいなという流れになり、立ち話でしたが、ちょこっと説明をさせてもらいました。

先生の素質も調べさせてもらって、なるほど納得でした。

若くて可愛らしい、その先生は、みんなに圧を与えない。小さなエネルギータンクの持ち主でした。

僭越ながら(可愛らしい先生と一緒なの!ってところが僭越だと思ってます)、私も先生と同じく、小さなエネルギータンクの持ち主です。

小学校の先生になって2年くらい「どんなに声を張り上げても、子ども達を集められない」って悩んでいました。

自分の力が足りないせいだと思ってました。

運動場で「おーい集まれー」と一言言えば、シュッと子ども達が集まる。それができない自分はダメだと、自分責めをしてました。

でも違いました。

エネルギーの小さい、圧のない人間なんだもの。

圧のない人間が、どんなに声を張り上げたって、届かない。

単純に、私にその方法が向いてなかっただけ、でした。

エネルギーの小さい私だからできた事も、たくさんありました。

子どもたちの変化には敏感でした。「いつもと違う」子どもの様子には、すぐ気がつくことができました。

「話しやすい」とよく言われていたのも、圧のなさが影響してたんだ、と分かりました。

子ども達が口々に、私の近くにきてあれこれ言って、スッキリして帰っていく。それで良いんだなと思ったら、すごくホッとしたのを覚えてます。

若くて可愛らしい先生と話せるのが、私も嬉しくて。つい長々と自分の話をしてしまいました。

ハッと気づくと、私の向かいに立っている先生が、何やら考え込むような顔をしていたんです。



…続きはまた明日。

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