子どもの食が細い。
なかなかご飯を食べてくれない。
そのまま栄養が取れなくて、病気になっちゃったらどうしよう?そんな不安を抱くお母ちゃんも多いかと思います。
そんな時に、一度試してみて欲しいことが「思いっきり身体を動かす!」
食べない、食べない、という「食事」の話から、一度目線を変えてみましょう。
小学校教員だった時の話です。
ひとクラス30名の子ども達がいれば、当然、食の細い子、もりもり食べる子、いろんな子ども達がいます。
今は流石に「食べるまで休み時間はないよ」なんて指導はしません。
しませんけど、「よく食べる子」は誰か、「食の細い子」は誰か。そういう事は担任の先生達も観察しています。
食の細い子は、給食の時間そのものがストレスになってしまう事もあります。
また、100%当てはまるわけではないけど、食の細い子って、繊細な子が多い。
だから、その子の性格を把握するのにも、食事の仕方や量って、大事なデータでした(なんかデータって言い方はカタイですけどね)。
で、そうやって子どもたちの食べる様子を観察していくと、
どの子も量を食べるし、食缶もカラっぽになる
そんな日があることに気がつきます。
食の細い子達も、いつもよりたくさん食べるんです。
さて、どんな日でしょう?
ジャーン!
正解は、
たくさん身体を動かした日、です!
結構当たり前な答えでしょうか。
なーんだ…って方は、ごめんなさいね(^_^;)
体育のあった日。
校外学習へ行って、学校の外をたくさん歩いてきた日。
運動会練習の最中なんかは、お休みの子の余りの牛乳が、秒で無くなります。
ホント単純な話ですが、動けば腹が減るんです。
空腹は最高のスパイス、なんて、よく言ったものだなあー。
普段、あまり食べない子たちも、よく運動した日はいつもより給食を食べました。
他のよく食べる子と比べてしまえば、些細な違いですよ。
でもね、
「うわー、今日はいつもよりたくさん食べたのね」なんて声をかけたら
「うん。今日はなんか、たくさん食べられたんだ」
って、子ども達はちょっと、嬉しそうな顔をするんです。
もっと食べなさい。
きっと普段から、おうちでも言われているんでしょうね。
それを良い悪い、と論じる気はないです。
体のために、我が子のためにもっと食べて欲しいなと思う、
お母ちゃんの気持ちもわかります。
親の気持ちに応えたい。
お母ちゃんが大好きな、子どもたちの気持ちも分かります。
だから、いいじゃない。
シンプルに、「いつもよりできた〜」っていう、その子の気持ちを拾ってあげたら。
身体をいっぱい動かすだけで、子どもたちの「いつもよりできた」を引き出せるなら、安いものだと思いませんか!?
…あ、一緒に身体を動かす大人は大変かもね。
ダイエットと思って頑張りましょう。
ちなみに子ども達の体力って、ホントに凄いんです。
長男の話で恐縮ですが、これくらい動いても大丈夫です(もちろん個人差はありますけど)
↓
遠足で片道2キロ歩いて、
着いた先で遊んで、
また帰りは2キロを歩いて帰ってきて、
その後習い事のプールへ行く
思っているより、子どもの体力は底なしです。
押してダメなら引いてみろ…じゃないけど、
食べないなら、身体を動かしてみよう、は
一度試してみて欲しいです。
大人もぐったり…くらいの運動量で、ぜひ!
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