歴代の先生たちが、学校を立て直そうと必死で考えてきた「決まり」のハナシ

教育

学校の道徳の授業で、よく出てくるテーマ

「決まりは必要だと思う?」ってやつ。

あなたはどう思いますか?

私は必要派です。

それを決めることで、集団生活が、社会生活が、安心・安全になるのなら。

子どもたちが、無用な揉め事や不安がなく、安心して過ごせるなら。

「意味や理由のある」決まり、ルールは、あっていいと思います。

私が小学校の先生になった、最初の年。

「ここの小学校になったの?…がんばりな。」

「おお、そこに当たったのか…」

なんというか、良かったねー!という反応は、誰からももらえないような

そんな学校へと赴任しました。

学校に行ってみて分かったのが

「昔、かなり荒れていた」小学校だった、ということでした。

窓ガラスが破られる、授業中に子どもが校外へ出ていってしまう、先生を殴る…

ここ、小学校、だよね?

スクールウォーズ、やってる?

と聞きたくなるような、有様だったそうです。

当時いらした先生方が、

「学校を立て直そう」

「落ち着いて授業をしてあげられるようにしよう」

必死で考えて、当時作った「決まりごと」。

年度初めの職員会議で、それを決めた経緯まで含めて、全職員に共通理解してもらう。

それが、この学校で毎年やっていることでした。

だからどの職員も、その「決まり」がある理由を知っているし、

理由を知った上で、子どもたちとその「決まり」に沿って、生活している。

「昔の話でしょ?今の子どもには、あてはまらないでしょ?」

職員会議の中で、そんな意見を述べられている方がいました。

私と同じく、今年赴任した、ご年配の先生。

初めての職員会議に、緊張で固まってたけど、私も同じ考えでした。

「気持ちわかります、先生。僕も来たばかりの時は、そう思いました」

会議を進める、主任の先生が答えます。

「でもね、子どもたちと関わっていくとわかります。」

主任の先生が言うには、地域の雰囲気的に、またそういう「荒れ」が起こる可能性がある。

少しずつ、いらないと思われるルールは消しているけど、残しておかないと、また規律が乱れるきっかけを作ってしまうだろう。

そういう「大切なモノ」を、今共有している。

なるほど、来たばかりの私たちにはまだ分からない事情があるんだ。

優しい口調だけど、「関われば分かる」そんな主任の強い想いに

ご年配の先生も納得されたようでした。

その後、新年度がスタートして、始業式のはじまった体育館で。

「クラスで一列になって座るときには、必ず前の方から順序よく座る」

の、決まりを守って座る、子どもたちを見ました。

ああ、これは決まりというか、「仕組み」だ。

「自分が座るスペースを、ちゃんと確保するため」に

前の子が座ってから、次の子が座る。

そうやって、1人ずつ自分の座るスペースを作って座れば、

「狭いよ」「後ろよれよ」

みたいな、余計なお喋りが無くせる

ついでに発生する、おしゃべりを減らすことができる

子どもたちを叱ることなく、整った雰囲気を作ることができる(なんなら静かに並べているね!と褒めるきっかけすら、作れる)

荒れていた当時の学校を、立て直そうと一生懸命考えたであろう、

先輩方の努力に、感動を覚えました。

小学校教諭のスタートがこんな感じだったので

「決まりには、それが決まった背景があるんだ」

それが私の中のスタンダードなんです。

沖縄から茨城に越してきて、

子どもを学校に通わせる、1人の母ちゃんになった今

ぶっちゃけ、「それどんな理由で決まってるの?」って決まりが

いっぱいあるな…って、思います。

上履きのラインが緑じゃなかったら、子どもたちが荒れるんだろうか?

傘が黄色じゃなかったら、モノがなくなるとか、盗られるとか、あるんだろうか?

…今行ってる学校の、文句っぽくなっちゃったな(^^;;

「決まりは必要?」ってやつ。

私は必要派です。

ちゃんとそこに、「理由」があるのなら。

学校に限らず、おうちでの決まりごとも、同じかなって思っています。

あなたはどう思いますか?

わが家はあまり、決まりごとってないけど…

夫が独自で言ってる「ご飯を残したらオヤツはない!」のルール。

あれ、シイタケ出したら絶対食べないあなたにも、適応していいかしら。

なんてね(笑)

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