講座や授業の満足度を高めるポイントは、参加者さんを「お客さま」にしないこと。

先生の働き方

講座やお話会をする時に、「来てよかったなー」と

満足感を得てもらうために、お大事なこと。

どんなことを意識していますか?

私、ジャスティスなつみ。

小学校の先生をする前に、栄養士として働いてました。

学校で給食を作る栄養士さんを1年、

それと

市町村の健康づくりに関わる仕事を2年。

健康づくりの仕事は、大学のゼミの教授が探してきてくれたもの、でした。

なのでその教授と一緒に仕事をしたり、健康づくりの講座に一緒に出向くことも

多くありました。

私はその教授が大好きで。

その人から色々学びたい!吸収したい!ただそれだけでゼミを決めたようなもんだったから、

仕事以外でも、教授のやっている活動には片っ端から顔を出してました。w

地域の公民館で教授がボランティアでしていた、おじいおばあへの体操教室にも参加してました。
「ねーねー(お姉さん)は何しに来たの?」って、

来てたおばあにツッコまれながら。w

大学教授って、自分の専門の話をとにかく語りまくってる印象が、私にはあったのですが(だから自分の興味次第で、90分聞き続けられたり、途中で寝てしまったり)

私が好きだった教授は、自分の話を「相手に合わせたエピソード」に置き換えて話すのが、とても上手でした。

だから大学の授業でも、市町村の健康づくり教室でも、教授の話は「楽しいし、わかりやすい」と好評だった。

それともう一つ、「参加している人が『聞いてるだけ』にならない工夫」をしてたんです。

例えば教授は「動作法」という、体の不調を解消する手技も教えていました。

これをお話の中に取り入れて、参加者さんに体験してもらったり

痛みがひどい人がいたら、モデルになってもらって施術をしたり。

「これだったら簡単だから、家でもできるさー」

「肩が軽くなったねー」

そんな感じで、まるでお土産を持って帰ってもらうみたいに、

来てる人に必要だろう、という体操は、どんどん教えていました。

健康づくりの教室では、参加者さん同士で行うワークを取り入れたり、感想を伝えあったり。

とにかく「聞きっぱなし」にならない工夫をさりげなく、取り入れていました。

だからね、教授の参加する健康づくり教室は、5回の連続講座だったとしても

途中で来なくなる人が、ほぼいなかったんですよ。

参加者さん同士がどんどん仲良くなって、講座が終わってもランチとか行っちゃうような関係になったり。

それを当たり前のように見てたから、でしょうね。

小学校の先生になっても、個人で仕事をやり出しても、

講座(授業)の中にどうやって、参加者さんを動かす時間を取り入れようかな?

って視点が、私には割と、普通にあるんです。

自分でやったり、喋ったり、作ったり、書いたり。

そういう「聞きっぱなしにならない」「お客さんモードにならない」工夫があることで、

授業や講座、お話し会の満足度が上がる

そこで学んだことが定着する

来てよかったな」「参加してよかったな」そう思ってもらえるって、わかっている。

ちなみに、今書いたようなことをやるためには、

場を上手に整える、いわゆる「ファシリテート」する力が要ります。

参加者さんには自由に活動してもらって、場の雰囲気や流れはこちらで整えていく。

それがないと、ゴールがぶれたり、ただあれこれやって楽しかったけど「何のために来たんだっけ?」ってなっちゃう。

講座やお話し会もそうだけど、学校の先生方にも、すごく大切な力だと思ってます。

ちなみに教授はもう80歳近いのですが、まだ現役でお仕事をされてます。

「俺も後期高齢者(75歳以上)だから、いつ参加者になるかわからんけどね」なんて、ブラックジョークを言いながら。

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